2025年10月5日 (仮訳)Rhizopogon属における系統学的枠組み、1新種、および2種の中国新産種 Zhang, H. et al. 2025. Phylogenetic Framework, a New Species, and Two New Species Records for China in Rhizopogon. Diversity. Available at: https://www.mdpi.com/1424-2818/17/10/683 [Accessed October 5, 2025] 【R3-13228】2025/10/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集された菌を検討し、Rhizopogon qujingensisとして新種記載した。 本新種はマツ林の腐植土中に単生し、外皮が非常に薄く、傷つくと速やかにばら桃色に変色し、担子胞子が狭長楕円形~長形であることで特徴づけられた。 また、R. rubescensとR. evadensの2種を中国新産種として報告した。 中国雲南省曲靖市 (新種) Rhizopogon qujingensis S. P. Wan, H. W. Zhang & F. Q. Yu 語源…曲靖産の 【よく似た種との区別】 Rhizopogon songmaodan 中国に分布する 外皮の変色パターンが類似している グレバがゴム質 グレバの構造が共通している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より外皮が顕著に厚い 本種より担子胞子の幅が広い 本種ほど担子胞子の形状が細長くない 本種と異なり外皮菌糸に顕著な赤褐色色素を有するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhizopogon subsalmonius 同じマツ科樹木と関係を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスペインなどに分布する 本種と異なりモミ属樹木と関係を持つ 本種と異なり子実体に変色性を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhizopogon evadens 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコ、スペイン、米国における分布が知られている 本種と異なり外皮が黄色ではなく白色 本種と異なり外皮が傷つくとばら桃色ではなく赤色に変色する 本種と異なり外皮がKOH陰性 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhizopogon rocabrunae ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスペインなどに分布する 本種と異なり外皮に特徴的な橙色の色素を欠くのではなく有する 本種より外皮が厚い 本種と異なり外皮表面に褐色~黒色の小鱗片を有する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が長楕円形 本種より担子胞子のQ値が大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhizopogon albidus 同じマツ科樹木と関係を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりモミ属樹木と関係を持つ 本種と異なり外皮が桃色~鮭肉色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhizopogon odoratus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり子実体に芳香を欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (中国新産種) Rhizopogon rubescens (Tulasne & C. Tulasne) Tulasne & C. Tulasne (中国新産種) Rhizopogon evadens A.H. Smith 【よく似た種との区別】 Rhizopogon qujingensis 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコ、スペイン、米国における分布が知られていない 本種と異なり外皮が白色ではなく黄色 本種と異なり外皮が傷つくと赤色ではなくばら桃色に変色する 本種と異なり外皮がKOH陰性でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される