系統学的洞察によるダカンピア科の多系統性の解明:Phoma属類似アナモルフを有するDidymocyrtis属の復帰およびPolycoccum属(新科ポリコッカム科)からの分離

Ertz, D. et al., 2015. Phylogenetic insights resolve Dacampiaceae (Pleosporales) as polyphyletic: Didymocyrtis (Pleosporales, Phaeosphaeriaceae) with Phoma-like anamorphs resurrected and segregated from Polycoccum (Trypetheliales, Polycoccaceae fam. nov.). Fungal Diversity. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13225-015-0345-6 [Accessed March 27, 2016].
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3行まとめ
  1. ダカンピア科菌類の分子系統解析を実施し、本科が多系統群であることを明らかにした。
  2. 2属をDidymocyrtis属のシノニムとし、10種をこの属に移し、新学名D. epiphysciaを提唱し、数件のテレオモルフ-アナモルフ関係を解明した。
  3. Didymocyrtis属における種分化にホストスイッチが重要であったと推定し、本属にはその様々な段階にある種が含まれている可能性があるとした。
掲載種 (13)
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis bryonthae↗
(Arnold) Hafellner
比較 (2)
↗
○痂状地衣の子器に生じる
○子嚢胞子が主に単細胞だが2細胞の子嚢胞子が混じる
✕本種と異なりLecanora epibryonではなくダイダイゴケ属地衣を宿主とする
✕本種より子嚢果のサイズが小さい
✕本種より子嚢胞子のサイズが大きい
✕本種ほど子嚢胞子の疣状彫刻が顕著でない
✕本種より分生子が短い
✕本種より分生子の幅が顕著に広い
✕本種と異なり分生子がいくぶん楕円形ではなく広楕円形
↗
○分生子が狭楕円形
○分生子にほとんどの場合2つの油滴を含む
✕本種と異なりLecanora epibryonではなくXanthoria parietinaなどを宿主とする
✕本種より子嚢胞子のサイズが大きい
✕本種より分生子の幅が狭い
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis cladoniicola↗
(Diederich, Kocourk. & Etayo) Ertz & Diederich
比較 (1)
↗
○フランスなどに分布する
○形態的に識別困難なことがある
○分生子が狭楕円形
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりハナゴケ属などではなくダイダイゴケ属地衣などを宿主とする
✕本種より分生子殻のサイズが僅かに大きい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Didymocyrtis consimilis↗
Vain.
比較 (2)
↗
○痂状地衣の子器に生じる
○子嚢胞子が主に単細胞だが2細胞の子嚢胞子が混じる
✕本種と異なりダイダイゴケ属地衣ではなくLecanora epibryonを宿主とする
✕本種より子嚢果のサイズが大きい
✕本種より子嚢胞子のサイズが小さい
✕本種より子嚢胞子の疣状彫刻が顕著である
✕本種より分生子が長い
✕本種より分生子の幅が顕著に狭い
✕本種と異なり分生子が広楕円形ではなくいくぶん楕円形
↗
○フランスなどに分布する
○分生子にほとんどの場合1つの油滴を含む
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりPhyscia aipoliaではなくダイダイゴケ属地衣などを宿主とする
✕本種より分生子殻のサイズが小さい
✕本種と異なり分生子が広楕円形ではなく類球形~広楕円形
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NAME(新学名)
Didymocyrtis epiphyscia↗
Ertz & Diederich
旧名:Phoma physciicola Keissler
比較 (2)
↗
○フランスなどに分布する
○形態的に識別困難なことがある
○分生子が狭楕円形
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりダイダイゴケ属などではなくハナゴケ属地衣などを宿主とする
✕本種より分生子殻のサイズが僅かに小さい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○フランスなどに分布する
○分生子にほとんどの場合1つの油滴を含む
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりダイダイゴケ属地衣などではなくPhyscia aipoliaを宿主とする
✕本種より分生子殻のサイズが大きい
✕本種と異なり分生子が類球形~広楕円形ではなく広楕円形
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis foliaceiphila↗
(Diederich, Kocourk. & Etayo) Ertz & Diederich
比較 (1)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりハナゴケ属およびカラクサゴケ属地衣ではなくPseudevernia furfuraceaを宿主とする
✕本種より分生子のサイズが大きい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis infestans
(Speg.) Hafellner
比較 (2)
↗
○同じTeloschistes属地衣を宿主とする
✕本種より子嚢のサイズが大きい
✕本種より子嚢胞子のサイズが大きい
✕本種と異なり子嚢胞子が褐色でない
↗
✕本種と異なりTeloschistes属地衣ではなくXanthoria parietinaなどを宿主とする
✕本種より子嚢がやや長い
✕本種より子嚢胞子のサイズがやや大きい
✕本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく淡褐色
✕本種より子嚢胞子隔壁のトーラスが顕著
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis kaernefeltii
(S. Y. Kondr.) Hafellner
比較 (1)
↗
○同じTeloschistes属地衣を宿主とする
✕本種より子嚢のサイズが小さい
✕本種より子嚢胞子のサイズが小さい
✕本種と異なり子嚢胞子が褐色
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis melanelixiae↗
(Brackel) Diederich, Harris & Etayo
比較 (3)
○米国に分布する
○同じハクテンゴケ属地衣を宿主とする
✕本種より分生子殻のサイズが小さい
✕本種より分生子形成細胞が短い
✕本種より分生子のサイズがずっと小さい
✕本種と異なりテレオモルフが知られていない
↗
✕本種と分生子形成様式が明確に異なる
✕本種と異なりアンプル状または楕円形の分生子形成細胞を認めない
✕本種と異なり分生子殻の壁がジグソーパズル状の細胞からなる
✕本種と異なり分生子がゼラチン質の物質に包まれる
✕本種と異なり分生子に油滴を含まない
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりウメノキゴケ科ではなくカラタチゴケ属地衣を宿主とする
✕本種より子嚢胞子が長い
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(1-)2(-3)ではなく(1-)3
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis pseudeverniae↗
(Etayo & Diederich) Ertz & Diederich
比較 (1)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりPseudevernia furfuraceaではなくハナゴケ属およびカラクサゴケ属地衣を宿主とする
✕本種より分生子のサイズが小さい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis ramalinae↗
(Roberge ex Desm.) Ertz, Diederich & Hafellner
比較 (3)
↗
○形態的に類似している(顕著な差異を認めない)
✕本種と異なりヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアではなくチリに分布する
✕本種と異なりカラタチゴケ属ではなくProtousnea属地衣を宿主とする
✕本種と異なり子嚢殻が地衣体に埋生するのではなく裂開する
✕本種より子嚢のサイズが小さい
✕本種より子嚢胞子のサイズが小さい
✕本種と異なり子嚢殻の壁の細胞が等径ではなく長形
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりカラタチゴケ属ではなくウメノキゴケ科地衣を宿主とする
✕本種より子嚢胞子が短い
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(1-)3ではなく(1-)2(-3)
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○分生子が狭楕円形
○分生子にほとんどの場合2つの油滴を含む
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりカラタチゴケ属ではなくXanthomendoza属地衣を宿主とする
✕本種より分生子殻のサイズが大きい
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく1
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis slaptoniensis
(D. Hawksw.) Hafellner & Ertz
比較 (2)
↗
✕本種と異なりXanthoria parietinaなどではなくTeloschistes属地衣を宿主とする
✕本種より子嚢がやや短い
✕本種より子嚢胞子のサイズがやや小さい
✕本種と異なり子嚢胞子が淡褐色ではなく褐色
✕本種ほど子嚢胞子隔壁のトーラスが顕著でない
↗
○分生子が狭楕円形
○分生子にほとんどの場合2つの油滴を含む
✕本種と異なりXanthoria parietinaなどではなくLecanora epibryonを宿主とする
✕本種より子嚢胞子のサイズが小さい
✕本種より分生子の幅が広い
COMB(新組み合わせ)
Didymocyrtis xanthomendozae
(Diederich & Freebury) Diederich & Freebury
比較 (2)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり北米ではなくヨーロッパに分布する
✕本種と異なりXanthomendoza属ではなくオオロウソクゴケ属地衣を宿主とする
✕本種より子嚢胞子が長い
✕本種より分生子殻の直径がずっと小さい
✕本種より分生子形成細胞の幅がずっと広い
✕本種と異なり分生子形成細胞が主に類円筒形なのではなく楕円形またはフラスコ形
✕本種より分生子が僅かに長い
✕本種より分生子の幅が顕著に狭い
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○分生子が狭楕円形
○分生子にほとんどの場合2つの油滴を含む
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりXanthomendoza属ではなくカラタチゴケ属地衣を宿主とする
✕本種より分生子殻のサイズが小さい
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく3
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Polycoccum trypethelioides↗
(Th. Fr.) R. Sant.
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