(仮訳)中国南西部産Hygrophorus robustusの系統分類学的再検討
Huang, HY. et al. 2024. Phylogeny and taxonomic revision of Hygrophorus robustus (Hygrophoraceae, Agaricales) from southwestern China. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.664.3.3 [Accessed October 8, 2024] 【R3-12141】2024/10/8投稿

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3行まとめ

中国雲南省で発見されたHygrophorus robustusについて形態学的検討および分子系統解析を実施し、この種がTricholoma属に含まれることを示した。
本種は特定の標高域においてCastanopsis delavayiと関係を持ち、子実体ががっしりとしており、襞が鮭肉黄褐色で、マツタケの香りがあり、シスチジアとクランプを欠くことなどで特徴づけられた。
既に存在する学名を避けるため、転属の際に本種に対して新学名T. aurantiophyllumを提唱した。

(新学名、新組み合わせ)

Tricholoma aurantiophyllum L.P. Tang, H.Y. Huang, F.Q. Yu & R. Wang
旧名:Hygrophorus robustus F.Q. Yu
語源…金色の襞の
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【よく似た種との区別】
Tricholoma grave
襞が鮭肉黄褐色~橙黄色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国、カナダなどに分布する
本種より傘のサイズが大きい
本種より柄のサイズが大きい
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される