2022年11月10日 (仮訳)Fuscoporia属の系統分類、分布と分岐時間、およびオマーン南部、ドファール地域からの1新種の記載 Hussain, S. et al., 2022. Phylogeny, distribution and time divergence of Fuscoporia (Hymenochaetaceae, Basidiomycota) with the description of a new species from Dhofar region, southern part of Oman. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.570.2.3 [Accessed November 10, 2022] 【R3-10045】2022/11/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オマーンのドファールにおいてAnogeissus dhofaricaの枯枝に生じた菌を検討し、Fuscoporia dhofarensisとして新種記載した。 本種は傘と孔口が小型で、担子胞子が広楕円形、剛毛が単型、2菌糸型であることなどで特徴づけられた。 また、分子時計を用いた分析により、Fuscoporia属に6つの主要なクレードの存在が示された。 Oman, Dhofar, Attin (新種) Fuscoporia dhofarensis Al-Sadi & S. Hussain 語源…ドファール産の 【よく似た種との区別】 Fuscoporia callimorpha 傘を有する ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁(同じF-Iクレードに含まれる) 本種と異なりオマーンではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種と異なり傘が帯赤褐色 本種と異なり傘表面が無毛 ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fuscoporia senex アジアに分布する 傘を有する ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁(同じF-Iクレードに含まれる) 本種と異なりオマーンではなく中国などに分布する 本種と異なり子実体が単生するのではなく集まりをなす 本種より子実体のサイズがかなり大きい ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fuscoporia torulosa(コルクタケ) アジアに分布する 傘を有する ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁(同じF-Iクレードに含まれる) 本種と異なりオマーンではなく中国、チェコなどに分布する 本種と異なり傘が帯灰褐色 本種と異なり孔口面が帯灰褐色 ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される