2024年5月4日 (仮訳)チェコ共和国およびスロバキア産のサルノコシカケ科のヒラタケ型菌類 Hrouda, P. 2001. Pleurotoid fungi of the family Polyporaceae in the Czech Republic and Slovakia. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cm/CM53102.pdf [Accessed May 4, 2024] 【R3-11670】2024/5/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコおよびスロバキア産のヒラタケ型菌類について、ハーバリウムの収蔵標本と種の公表された記録を調査した。 各種について記載文、写真、分布図などを掲載し、検索表を作成した。 新組み合わせNeolentinus degenerを提唱した。 (その他掲載種) Faerberia carbonaria (Albertini & Schweinitz) Pouzar (その他掲載種) Lentinus suavissimus Fries 【よく似た種との区別】 Lentinus tigrinus チェコ・スロバキアに分布する 本種と異なり子実体にアニス臭があるという特徴を欠く (その他掲載種) Lentinus tigrinus (Bulliard) Fries 【よく似た種との区別】 Lentinellus flabelliformis(ヒメオオギナミハタケ) 本種より子実体が暗色 本種と異なり柄が褐色 本種と異なり担子胞子が楕円形~円筒形ではなくほぼ球形 本種と異なり担子胞子がアミロイド Panellus stipticus(ワサビタケ) 本種と異なり襞が垂生しない 本種より襞が暗色のさび色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子がアミロイド Lentinus suavissimus チェコ・スロバキアに分布する 本種と異なり子実体にアニス臭がある (その他掲載種) Neolentinus adhaerens (Albertini & Schweinitz) Redhead & Ginns ナミハタケ 【よく似た種との区別】 Lentinellus cochleatus(ミミナミハタケ) 子実体がさび色 本種と異なり落葉樹に生じる 本種と異なり子実体が漏斗形 本種と異なり襞が長く垂生する 本種と異なり担子胞子が球形 本種と異なり担子胞子がアミロイド Panellus mitis 針葉樹に生じる 形態的に類似している(本種の小型の子実体と混同のおそれがある) 傘表面に粘性を有する 本種と異なり襞が垂生しない 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子がアミロイド (新組み合わせ) Neolentinus degener (Kalchbrenner) Hrouda 旧名:Lentinus degener Kalchbrenner (その他掲載種) Neolentinus lepideus (Fries) Redhead & Ginns マツオウジ 【よく似た種との区別】 Pleurotus dryinus(ツバヒラタケ) チェコ・スロバキアに分布する 子実体の形態が類似している 被膜を有することがある 本種と異なり傘表面がごく早い段階で亀裂状に裂けるという特徴を欠く (その他掲載種) Panus conchatus (Bulliard) Fries カワキタケ 【よく似た種との区別】 Panus lecomtei(アラゲカワキタケ) チェコ・スロバキアに分布する 子実体の形状が類似している 本種と異なり傘表面が顕著な綿毛状という特徴を欠く 本種と異なり柄表面が顕著な綿毛状という特徴を欠く Pleurotus dryinus(ツバヒラタケ) 本種と異なり傘表面が羊毛状綿毛状~僅かに小区画状 本種と異なり襞が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変する 本種より担子胞子が長い Hohenbuehelia petaloides(ツチヒラタケ) 本種と異なり襞が類白色 本種と異なり柄がほとんど側生する 本種と異なりメチュロイドを豊富に有する (その他掲載種) Panus lecomtei (Fries) Corner アラゲカワキタケ 【よく似た種との区別】 Panus conchatus(カワキタケ) チェコ・スロバキアに分布する 子実体の形状が類似している 本種と異なり傘表面が顕著な綿毛状 本種と異なり柄表面が顕著な綿毛状 Lentinus crinitus 形態的に類似している(誤同定のおそれがある) 本種と異なり柄が中心生 本種より傘の毛が長い 本種と異なり傘の毛が屈曲することがある (その他掲載種) Phyllotopsis nidulans (Persoon) Singer キヒラタケ 【よく似た種との区別】 Paxillus panuoides 針葉樹に生じることがある 本種と異なり広葉樹に生じることがない 本種と異なり子実体がオリーブ色を帯びるのではなく典型的には褐色 本種と異なり肉にアニス臭があることがある Panellus serotinus 本種と異なり傘がオリーブ色 本種と異なり襞が黄褐色~橙色 本種と異なり担子胞子がアミロイド (その他掲載種) Pleurotus calyptratus (Lindblad ex Fries) Saccardo 【よく似た種との区別】 Crepidotus spp. 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり被膜を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり子実層シスチジアを有する Panellus serotinus 本種と異なり子実体がオリーブ色 本種と異なり襞が黄褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい (その他掲載種) Pleurotus dryinus (Persoon) P. Kummer ツバヒラタケ 【よく似た種との区別】 Pleurotus pulmonarius(ウスヒラタケ) チェコ・スロバキアに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり襞が成熟時橙色という特徴を欠く 本種と異なり被膜を幼時有するという特徴を欠く 本種と異なり菌糸構成が子実体全体が2菌糸型でない Neolentinus lepideus(マツオウジ) チェコ・スロバキアに分布する 子実体の形態が類似している 被膜を有することがある 本種と異なり傘表面がごく早い段階で亀裂状に裂ける Panus conchatus(カワキタケ) 本種と異なり子実体が幼時褐色 本種と異なり柄が短い 本種と異なり柄が褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい Ossicaulis lignatilis(ヒメシロタモギタケ) 本種より子実体が類白色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形 (その他掲載種) Pleurotus cornucopiae (Paulet) Quélet シロノタモギタケモドキ 【よく似た種との区別】 Pleurotus ostreatus(ヒラタケ) チェコ・スロバキアに分布する 襞が吻合する 骨格菌糸が柄の基部を除いて存在しない 本種と異なり子実体が明瞭な漏斗形ではなく貝殻形 本種と異なり襞が長く垂生するという特徴を欠く 本種と異なり襞が密に吻合するという特徴を欠く 本種と異なり子実体にアニス臭を欠く 本種と異なり担子胞子の全面が僅かに凹むのではなく次端部が僅かに凸形 本種と異なり骨格菌糸が肉にもあるのではなく柄基部のみに生じる Pleurotus pulmonarius(ウスヒラタケ) チェコ・スロバキアに分布する 襞が吻合する 骨格菌糸が柄の基部を除いて存在しない 本種と異なり襞が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変する 本種と異なり襞が長く垂生するという特徴を欠く 本種と異なり襞が密に吻合するという特徴を欠く 本種と異なり柄が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変する 本種と異なり肉が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変する 本種と異なり子実体にアニス臭を欠く 本種と異なり担子胞子の全面が僅かに凹むのではなく次端部が僅かに凸形 本種と異なり骨格菌糸が肉にもあるのではなく柄基部のみに生じる (その他掲載種) Pleurotus eryngii (DeCandolle) Quélet エリンギ (その他掲載種) Pleurotus ostreatus (Jacquin) P. Kummer ヒラタケ 【よく似た種との区別】 Pleurotus pulmonarius(ウスヒラタケ) チェコ・スロバキアに分布する ほぼ通年発生する 材生息菌である 襞が短く垂生する 被膜を欠く 分生子が柄基部から生じない○骨格菌糸が柄基部に生じる 本種より子実体が明色 本種と異なり子実体が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変する Pleurotus dryinus(ツバヒラタケ) 本種と異なり子実体が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変する Panus conchatus(カワキタケ) 針葉樹に生じることがある 菌糸構成が2菌糸型 本種と異なり子実体が特に幼時肉褐色 本種と異なり柄が褐色 Pleurotus cornucopiae(シロノタモギタケモドキ) チェコ・スロバキアに分布する 襞が吻合する 骨格菌糸が柄の基部を除いて存在しない 本種と異なり子実体が貝殻形ではなく明瞭な漏斗形 本種と異なり襞が長く垂生する 本種と異なり襞が密に吻合する 本種と異なり子実体にアニス臭を有する 本種と異なり担子胞子の次端部が僅かに凸形なのではなく全面が僅かに凹む 本種と異なり骨格菌糸が柄基部のみに生じるのではなく肉にもある (その他掲載種) Pleurotus pulmonarius (Fries) Quélet ウスヒラタケ 【よく似た種との区別】 Pleurotus ostreatus(ヒラタケ) チェコ・スロバキアに分布する ほぼ通年発生する 材生息菌である 襞が短く垂生する 被膜を欠く 分生子が柄基部から生じない 骨格菌糸が柄基部に生じる 本種より子実体が暗色 本種と異なり子実体が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変するという特徴を欠く Pleurotus dryinus(ツバヒラタケ) チェコ・スロバキアに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり襞が成熟時橙色 本種と異なり被膜を幼時有する 本種と異なり菌糸構成が子実体全体が2菌糸型 Pleurocybella porrigens(スギヒラタケ) 本種と異なり針葉樹に生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形~円筒形ではなく球形 Pleurotus cornucopiae(シロノタモギタケモドキ) チェコ・スロバキアに分布する 襞が吻合する 骨格菌糸が柄の基部を除いて存在しない 本種と異なり襞が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変するという特徴を欠く 本種と異なり襞が長く垂生する 本種と異なり襞が密に吻合する 本種と異なり柄が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変するという特徴を欠く 本種と異なり肉が老成したり傷ついたり乾燥したりすると黄変するという特徴を欠く 本種と異なり子実体にアニス臭を有する 本種と異なり担子胞子の次端部が僅かに凸形ではなく全面が僅かに凹む 本種と異なり骨格菌糸が柄基部のみに生じるのではなく肉にもある