2025年5月5日 （仮訳）新属・新組み合わせPsychronectria hyperantarctica：南極産コケ選好性子嚢菌のエピタイプ指定と系統的位置 Pawłowska, J. et al. 2017. Psychronectria hyperantarctica, gen. nov., comb. nov., epitypification and phylogenetic position of an Antarctic bryophilous ascomycete. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00275514.2017.1398575 [Accessed May 5, 2025] 【R3-12768】2025/5/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ コケ病原菌のThyronectria hyperantarcticaのホロタイプ標本を再検討した。 南極産の形態的に類似した新たな標本をエピタイプとし、本種に対して新属Psychronectriaを提唱した。 本属は分子系統解析で単系統群を形成し、ティラクリディウム科に近縁であった。 Antarctica, King George Island （新組み合わせ） Psychronectria hyperantarctica (D. Hawksw.) J. Pawłowska, Istel, Wrzosek & D. Hawksw. 旧名：Thyronectria hyperantarctica (D. Hawksw.) D. Hawksw. & Spooner （基礎異名はThyronectria antarctica var. hyperantarctica D. Hawksw.） 語源…（属名）寒冷+Nectria属 ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Thyronectria spp. 形態的に一見類似している 本種と異なりコケではなく樹皮などに発生する 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と子嚢胞子の色が異なる 本種と子嚢胞子の隔壁タイプが異なる ITS+nrLSU+ACT+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tilachlidium brachiatum ITS+nrLSU+ACT+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子に隔壁を有するのではなく欠く ITS+nrLSU+ACT+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される