(仮訳)イギリスにおけるオウシュウヨモギの第2のさび菌、Puccinia ferruginosa
Preston, CD. et al. 2023. Puccinia ferruginosa, a second rust on Artemisia vulgaris in Britain. Field Mycology. Available at: https://www.britmycolsoc.org.uk/application/files/8417/0082/9942/Field_Mycology_Vol_244_November_2023.pdf#page=22 [Accessed February 8, 2025] 【R3-12509】2025/2/8投稿

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3行まとめ

イギリスのケンブリッジシャーにおいてオウシュウヨモギに発生したPuccinia ferruginosaをイギリス新産種として報告した。
本種はイギリスにおけるオウシュウヨモギの2番目のさび菌となった。
イギリス産の標本は冬胞子が大きかったが、分子系統解析の結果、ドイツ産のものと極めて近縁であった。

(イギリス新産種)

Puccinia ferruginosa P. Sydow & Sydow
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Puccinia artemisiella
イギリス、ドイツに分布する
同時に発生することがある
同じオウシュウヨモギを宿主とする
ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり感染した葉の裏面が退色することはあるが明瞭に窪むことはない
本種と異なり冬胞子堆が葉の裏面のみではなく両面に生じる
本種より冬胞子堆のサイズが小さい
本種ほど冬胞子堆が隆起しない
本種と異なり冬胞子堆が硬いのではなく粉状
本種と異なり冬胞子が淡い帯黄褐色ではなくより暗色で肉眼的にはほぼ黒色、顕微鏡下では濃褐色
ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Puccinia artemisiicola
同じヨモギ属植物を宿主とする
短世代型生活環である
冬胞子が大型
冬胞子頂部の壁厚が類似している
ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイギリスにおける分布が知られていない
本種と異なりオウシュウヨモギではなく別のヨモギ属植物を宿主とする
ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Puccinia heeringiana
ITS+5.8Sに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオウシュウヨモギではなくマーガレット属やナツシロギクなどを宿主とする
本種より冬胞子堆のサイズが小さい