2025年1月28日 (仮訳)チェコにおけるPeltigera neopolydactylaの分布の再検討 Panáková, K., Malíček, J. & Palice, Z. 2024. Revize rozšíření hávnatky Peltigera neopolydactyla v České republice. Bryonora. Available at: https://www.jjh.cz/j/jjh_Katalog/lib/Pdf.php?id=wQ5vLcin1EjoPCJ7FQ%252FbN14NB77EcHfLlUYce94Kwgk%253D [Accessed January 28, 2025] 【R3-12476】2025/1/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコ産のPeltigera neopolydactylaと同定された標本を再調査し、多数がP. vitikaineniiであることを明らかにした。 P. vitikaineniiはチェコ、ルーマニア、スロバキアにおける新産種となり、真のP. neopolydactylaは1926年の1標本のみであった。 また、薄層クロマトグラフィーにおいてP. vitikaineniiが特徴的な黄色い帯が生じることを識別形質として認めた。 (チェコ、ルーマニア、スロバキア新産種) Peltigera vitikainenii Magain, Miadlikowska, Goward & Sérusiaux 【よく似た種との区別】 Peltigera neopolydactyla(ナガネツメゴケ) チェコに分布する 形態的に類似している(この種に誤同定されてきた) 本種より地衣体が厚い 本種より地衣体の脈が濃色 本種と異なり地衣成分として”dolichorrhizin”および/または”peltidaktylin” をほぼ常に含み、ゼオリンが低濃度または欠如するのではなくゼオリンが唯一の主要なトリテルペン類である Peltigera polydactylon(モミジツメゴケ) 形態的に類似している(この種に誤同定されてきた) 本種より地衣体のサイズが一般的に小さい 本種より裂片の幅が狭い 本種より裂片が波打つ 本種より裂片葉縁の脈が通常濃色 本種と異なり仮根がほぼ常に分枝しないという特徴を欠く 本種と異なり薄層クロマトグラフィーで黄色の帯を生じない Peltigera hymenina 形態的に類似している(この種に誤同定された例がある) 本種と異なり地衣体上面が艶消し状で斑点をあらわす 本種と異なり裂片下面の葉縁の脈が淡色不明瞭 本種と異なり仮根が短い 本種と異なり仮根が淡色 本種と異なり仮根が分枝しない Peltigera appalachiensis ヨーロッパに分布する 地衣体上面が平滑 Peltigera occidentalis ヨーロッパに分布する 形態的に類似している(この種に誤同定された例がある) 地衣体上面が平滑 Peltigera seneca ヨーロッパに分布する 地衣体上面が平滑 Peltigera scabrosa(サメハダツメゴケ) ヨーロッパに分布する 本種と異なり地衣体上面が平滑ではなく粗面 (その他掲載種) Peltigera neopolydactyla (Gyelnik) Gyelnik ナガネツメゴケ 【よく似た種との区別】 Peltigera vitikainenii チェコに分布する 形態的に類似している(本種に誤同定されてきた) 本種より地衣体が薄い 本種より地衣体の脈が淡色 本種と異なり地衣成分としてゼオリンが唯一の主要なトリテルペン類であるのではなく”dolichorrhizin”および/または”peltidaktylin” をほぼ常に含み、ゼオリンが低濃度または欠如する