(原文題名)国内に稀産する新種トリュフ型菌、ウノハナツチダマタケ Rossbeevera subalbida (イグチ目イグチ科)
Orihara, T. 2026. Rossbeevera subalbida (Boletaceae, Boletales), a new, rare truffle-like species from Japan. Truffology. Available at: https://jats-truffles.org/wp-content/uploads/truffology/vol_9/T2026-2_Orihara.pdf [Accessed April 8, 2026] 【R3-13783】2026/4/8投稿

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3行まとめ

日本(本州・九州・八丈島)のカシ類およびスダジイ樹下で採集されたトリュフ型地下生菌をRossbeevera subalbidaとして新種記載した。
本種は現在3地点のみで記録される稀産種であり、外皮が白色~類白色で極めて弱い青変性を有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析では本種は日本国内に広く分布するR. griseovelutinaと強く支持された姉妹関係にあることが示された。
宮崎県東諸県郡綾町川中自然公園

(新種)

Rossbeevera subalbida Orihara
ウノハナツチダマタケ
語源…類白色の(子実体の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rossbeevera griseovelutina(ネズミツチダマタケ)
日本に分布する
森林に生息する
子実体の青変性が比較的弱い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり冷温帯落葉広葉樹林にも生息する
本種と異なり外皮表面にある程度発達した外皮表皮を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が紡錘形~レモン形ではなく紡錘状~紡錘形
本種より担子胞子表面の畝が少ない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rossbeevera vittatispora
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりスダジイおよびカシ類ではなくユーカリ属樹木などを宿主とする
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rossbeevera westraliensis
本種と異なり日本ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりシイ属、カシ類ではなくユーカリ属樹木などを宿主とする
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
Rossbeevera yunnanensis
日本に分布する
肉眼的形態が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国における分布が知られている
本種より子実体の青変性が明瞭である
本種より外皮が薄い
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子のQ値が大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される