(仮訳)土壌および腐朽材から分離された子嚢菌酵母の新種、Saturnispora sinensis
Wei, Y-H. et al. 2024. Saturnispora sinensis sp. nov., a new ascomycetous yeast species from soil and rotten wood. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.006280 [Accessed December 10, 2024] 【R3-12329】2024/12/10投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国の山西省と河南省、台湾において土壌および腐朽材から分離された酵母の一種を検討し、Saturnispora sinensisとして新種記載した。
本種は子嚢胞子が球形または類球形、コロニーがクリーム色のバター状であることなどで特徴づけられ、分子系統解析ではS. disporaS. zaruensisに最も近縁であった。
特にD-キシロースの資化能について、Saturnispora属の識別形質の修正が必要であることを指摘した。
中国山西省呂梁市汾陽市杏花村鎮

(新種)

Saturnispora sinensis Y.H. Wei, P.J. Han & F.Y. Bai
語源…中国産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Saturnispora dispora
子嚢が細胞と出芽細胞の接合によって形成される
子嚢あたりの胞子数が1-2
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりクエン酸の資化能が低いという特徴を欠く
本種と10% NaCl+5%グルコース添加培地での生育が異なる
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Saturnispora zaruensis
子嚢が細胞と出芽細胞の接合によって形成される
子嚢あたりの胞子数が1-2
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりクエン酸の資化能が低いという特徴を欠く
本種と10% NaCl+5%グルコース添加培地での生育が異なる
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される