スウェーデン産Phellodon属菌の概説

Svantesson, S. & Larsson, K-H. 2025. Släktet lädertaggsvampar Phellodon i Sverige. Svensk Mykologisk Tidskrift. Available at: https://www.researchgate.net/publication/400290252_Slaktet_ladertaggsvampar_Phellodon_i_Sverige_-_Svensk_Mykologisk_Tidskrift [Accessed March 13, 2025]
原著を読む
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。
3行まとめ
  1. スウェーデン産Phellodon属12種の形態、生態、分布、保全上の重要性などを概説した。
  2. Svantesson et al. (2024) による分類学的再検討に基づき、スウェーデン産全種を最新の分類体系に従って整理した。
  3. 未記載の暫定種「koltagging(”P. resupinatus” nom. prov.)」を初めて紹介し、全種を含む検索表を掲載した。
掲載種 (11)
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon confluens↗
(Persoon) Pouzar
フクリンハリタケ
比較 (1)
↗
○スウェーデンに分布する
○子実体の形態が少なくとも乾燥時には類似している
✕本種より傘縁部の白色領域の幅が活発な成長時に狭い
✕本種と異なり肉が褐色ではなく黒色である
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon fuligineoalbus↗
(J.C. Schmidt) Baird
マツバハリタケ
比較 (1)
↗
○スウェーデンに分布する
○形態的に類似している
✕本種と異なり子実体に落葉・苔・植物片が含まれない
✕本種と異なり傘が褐色ではなくしばしば淡紫色を帯び、全体に黄色となることがある
✕本種と異なり傘に環紋をあらわす
✕本種と異なり傘縁が内巻きにならないか、ごく短時間のみ内巻きになる
✕本種より柄が長い
✕本種と異なり柄がしばしば分岐する
✕本種と異なり柄が褐色ではなくしばしば淡紫色を帯び、全体的に黄色となることがある
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon melaleucus↗
(Swartz ex Fries) P. Karsten
クサハリタケ
比較 (3)
↗
○スウェーデンに分布する
○石灰質針葉樹林に生息する
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
✕本種と異なり肉が2層からなる
✕本種と異なり肉の内層が暗褐色ではなく純黒色である
✕本種と異なり肉のKOH反応が青緑色である
↗
○スウェーデンに分布する
○倒木や切り株の下に生息しやすい
✕本種と異なり子実体が通常白色~褐色ではなく灰色~黒色で、時に青色または緑色を帯び、乾燥時に赤紫色を帯びない
✕本種より柄の幅が通常狭い
↗
○スウェーデンに分布する
○子実体の形態が類似している(混同のおそれがある)
✕本種と異なり子実体が常に赤紫色~紫色を帯びるという特徴を欠く
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon aquiloniniger
A.M. Ainsworth & S. Svantesson
比較 (2)
↗
✕本種と異なり貧石灰質土壌ではなく石灰質土壌に生息する
✕本種より傘が通常凸形であるという特徴を欠く
✕本種と異なり傘縁部に帯状模様をあらわす
↗
✕本種と異なり貧石灰質土壌に生息するという特徴を欠く
✕本種と異なり傘が通常凸形でない
✕本種と異なり傘表面が通常ビロード状で環紋をあらわさないという特徴を欠く
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon frondosoniger
A.M. Ainsworth & Svantesson
比較 (3)
↗
○スウェーデンに分布する
✕本種と異なり常に石灰質土壌に生息する
✕本種より傘が漏斗形
✕本種と異なり傘表面がより平滑で環紋をあらわす
↗
○スウェーデンに分布する
✕本種と異なりしばしば傘に色帯と構造帯の両方をあらわし、しばしばより平滑である
↗
✕本種と異なり貧石灰質土壌に生息する
✕本種と異なり傘が通常凸形
✕本種と異なり傘表面が通常ビロード状で環紋をあらわさない
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon niger↗
(Fries) P. Karsten
クロハリタケ
比較 (5)
↗
○スウェーデンに分布する
✕本種と異なりしばしば傘に色帯と構造帯の両方をあらわし、しばしばより平滑であるという特徴を欠く
↗
○スウェーデンに分布する
○石灰質針葉樹林に生息する
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
✕本種と異なり肉が2層からなるという特徴を欠く
✕本種と異なり肉の内層が純黒色ではなく暗褐色である
✕本種と異なり肉のKOH反応が青緑色であるという特徴を欠く
↗
○スウェーデンに分布する
○子実体の形態が少なくとも乾燥時には類似している
✕本種より傘縁部の白色領域の幅が活発な成長時に広い
✕本種と異なり肉が黒色ではなく褐色である
↗
○スウェーデンに分布する
○生息環境が類似している
✕本種と異なりマツではなく優先的にトウヒと関係を持つようである
✕本種と異なり子実体が帯緑色
✕本種より子実体がしばしば漏斗形である
✕本種と異なり傘表面が均一に平滑でしばしば絹状光沢をあらわし、通常色帯のみを持ち構造帯がない
↗
✕本種と異なり石灰質土壌ではなく貧石灰質土壌に生息する
✕本種より傘が通常凸形である
✕本種と異なり傘縁部に帯状模様をあらわさない
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon melilotinus
(Quélet) Svantesson
比較 (2)
↗
○スウェーデンに分布する
✕本種と異なり常に石灰質土壌に生息するという特徴を欠く
✕本種より傘が漏斗形でない
✕本種と異なり傘表面がより平滑で環紋をあらわすという特徴を欠く
↗
○スウェーデンに分布する
○生息環境が類似している
✕本種と異なりマツではなく優先的にトウヒと関係を持つという特徴を欠く
✕本種と異なり子実体が帯緑色でない
✕本種より子実体がしばしば漏斗形であるという特徴を欠く
✕本種と異なり傘表面が均一に平滑でしばしば絹状光沢をあらわし、通常色帯のみを持ち構造帯がないという特徴を欠く
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon secretus
Niemelä & Kinnunen
比較 (1)
↗
○スウェーデンに分布する
○倒木や切り株の下に生息しやすい
✕本種と異なり子実体が灰色~黒色で、時に青色または緑色を帯び、乾燥時に赤紫色を帯びないのではなく通常白色~褐色
✕本種より柄の幅が通常広い
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon dititomentosus
Svantesson
比較 (1)
↗
○スウェーデンに分布する
○森林に生息する
✕本種と異なり石灰質で適潤~湿潤なトウヒ林ではなく、貧石灰質で乾燥~適潤なマツ林に生息する
✕本種より子実体が少数である
✕本種より子実体同士の合着が少ない
✕本種と異なり子実体の乾燥後の白色部分が橙桃色に変色する
✕本種より子実体表面がより平滑である
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon tomentosus↗
(Linnaeus) Banker
ジョウゴハリタケ
比較 (2)
↗
○スウェーデンに分布する
○森林に生息する
✕貧石灰質で乾燥~適潤なマツ林ではなく、本種と異なり石灰質で適潤~湿潤なトウヒ林に生息する
✕本種より子実体が多数である
✕本種より子実体同士の合着が多い
✕本種と異なり子実体の乾燥後の白色部分が橙桃色に変色するという特徴を欠く
✕本種ほど子実体表面が平滑でない
↗
○スウェーデンに分布する
○子実体の形態が類似している(混同のおそれがある)
✕本種と異なり子実体が常に赤紫色~紫色を帯びる
その他掲載種(その他掲載種)
Phellodon violascens↗
(Albertini & Schweinitz) A.M. Ainsworth
スミレハリタケ
比較 (1)
↗
○スウェーデンに分布する
○形態的に類似している
✕本種と異なり子実体に落葉・苔・植物片が含まれる
✕本種と異なり傘がしばしば淡紫色を帯び、全体に黄色となることがあるのではなく褐色
✕本種と異なり傘に環紋をあらわさない
✕本種と異なり傘縁が内巻きにならないか、ごく短時間のみ内巻きになるという特徴を欠く
✕本種より柄が短い
✕本種と異なり柄がしばしば分岐するという特徴を欠く
✕本種と異なり柄が褐色ではなくしばしば淡紫色を帯び、全体的に黄色となることがあるという特徴を欠く

※この他にkoltagging(”P. resupinatus” nom. prov.)を掲載した。

タグ