(仮訳)Laccaria laccataの正体の謎を解き明かす
Dovana, F. et al. 2025. Solving the Enigma of the Identity of Laccaria laccata. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/11/8/575 [Accessed August 5, 2025] 【R3-13044】2025/8/5投稿

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3行まとめ

Laccaria属の基準種であるL. laccataについて、レクトタイプおよびエピタイプ標本を指定した。
分子系統解析により、本種が”proxima 1″クレードに含まれることを示し、L. bicolorおよびL. proximaと系統的に同種である可能性を示唆した。
形態学的記載と分子データの統合により、200年以上にわたって曖昧であった本種の種概念を安定させた。
Sweden, Femsjö

(その他掲載種)

Laccaria laccata (Scopoli) Cooke
キツネタケ
※本種のエピタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laccaria bicolor(オオキツネタケ)
ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり襞が典型的には淡紫色を帯びる
本種と異なり柄基部に典型的には紫色の菌糸体を伴う
Laccaria proxima
形態的に類似している(時に肉眼的形態の情報なしには識別困難なほど類似しており、この種に同定されることも多い)
ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁