2024年12月5日 (仮訳)サラジン酸を含むブラジルのアマゾンに産したParmotrema属地衣 Ciecoski, FAR. et al. 2024. Some species of Parmotrema (Parmeliaceae) from the Brazilian Amazon with salazinic acid. Hoehnea. Available at: https://www.scielo.br/j/hoehnea/a/r9tPg9VvnYpm58qLHR7QnTy/ [Accessed December 5, 2024] 【R3-12313】2024/12/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルのアマゾン熱帯雨林で採集されたParmotrema属地衣の7種を検討し、そのうち6種を新種記載した。 これらの種は特に、地衣成分のサラジン酸を含むことで特徴づけられた。 従来の記載では見落とされていた軸部の折り畳み、表面のサテン状光沢、亀裂、偽根、地衣体の自己不和合性、髄層の色などに注目した。 Brazil, Mato Grosso State, municipality of Santa Cruz do Xingu, Xingu State Park, Ponto 30 (新種) Parmotrema aristidesii Ciecoski & Marcelli 語源…農場の作業員、Aristides Adércio Filho氏に献名 【よく似た種との区別】 Parmotrema masonii 地衣成分としてサラジン酸を含む 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸と未知成分を含む Parmotrema delicatulum 地衣成分としてサラジン酸を含む 本種と異なり岩上生である 本種と異なり地衣体が明らかに黄緑色である 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり髄層が白色である 本種と異なり地衣成分として皮層にウスニン酸を含む Brazil, Mato Grosso State, municipality of Novo Mundo, Cristalino I State Park, Ponto 7 (新種) Parmotrema hypoflavum Marcelli & Ciecoski 語源…下が黄色の(髄層の色から) 【よく似た種との区別】 Parmotrema paramoreliense 髄層がK+黄→赤である 髄層がC陰性 髄層がP+橙赤色 本種と異なり髄層が白色 本種と異なり地衣成分としてクロロアトラノリン、コンサラジン酸、ジロホール酸、プロトセトラル酸を含む Parmotrema cristiferum(トサカウメノキゴケ) ブラジルに分布する 粉芽が葉縁に位置する 地衣成分としてサラジン酸を含む 本種と異なり地衣体が革質 本種と異なり髄層が白色 本種と異なり地衣成分としてコンサラジン酸を含む Parmotrema margaritatum 本種と異なり地衣体が膜質 本種と異なりソラルが裂片先端に位置する 本種と異なりソラルが頭状 本種と異なり地衣成分として髄層にクロロアトラノリンとコンサラジン酸を含む Parmotrema stuppeum ソラルが”ciliate”である 地衣成分として髄層にサラジン酸を含む 本種と地衣体の幅が異なる 本種と異なり地衣体が革質 本種と異なりソラルが葉縁に位置する 本種と異なりソラルが線状 本種と異なり髄層が白色 本種と異なり地衣成分としてクロロアトラノリンとコンサラジン酸を含む Brazil, Mato Grosso State, municipality of Novo Mundo, Cristalino I State Park, Ponto 8 (新種) Parmotrema marjorieanum Ciecoski & Marcelli 語源…第一著者F. A. R. Ciecoskiの娘、Marjorie Sofientini Ciecoskiに献名 【よく似た種との区別】 Parmotrema paramoreliense 地衣体のサイズが同一 髄層がK+黄→赤である 髄層がC陰性である 髄層がP+橙赤色である 本種と異なり地衣体が” lacinulated”である 本種と異なり地衣体に白斑を有する 本種と異なり粉芽が小粒状 本種と異なり地衣成分として皮層にクロロアトラノリン、髄層にコンサラジン酸を含む Parmotrema cristiferum(トサカウメノキゴケ) ブラジルに分布する 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なりソラルが膿疱状でない 本種と異なり粉芽が小粒状でない 本種と異なり地衣成分として髄層にコンサラジン酸を含む Parmotrema margaritatum 本種と地衣体のサイズが異なる 本種と異なり地衣体が”sublaciniate” 本種と異なり地衣体が膜質 本種と異なり粉芽が小粒状である 本種と異なり地衣成分として皮層にクロロアトラノリン、髄層にコンサラジン酸を含む Parmotrema stuppeum 本種と異なり地衣体が”lacinulate”でない 本種と異なり粉芽が穀粉状 本種と異なり地衣体下面が密な脈状 本種と異なり地衣成分として皮層にクロロアトラノリン、髄層にコンサラジン酸を含む Brazil, Mato Grosso State, municipality of Novo Mundo, Cristalino I State Park, Ponto 8 (新種) Parmotrema marlitonii Ciecoski & Marcelli 語源…昆虫学者のMarliton Rocha Barreto博士に献名 【よく似た種との区別】 Parmotrema paramoreliense 地衣成分として髄層にサラジン酸を含む 本種と地衣体の幅が異なる 本種と異なり地衣体が”lacinated”である 本種と異なり地衣体に白斑を有する 本種と異なり地衣成分として髄層にクロロアトラノリン、コンサラジン酸、ジロホール酸、プロトセトラル酸を含む Parmotrema cristiferum(トサカウメノキゴケ) ブラジルに分布する 地衣体が緩く固着する 地衣体が白色 ソラルを葉縁に有する 粉芽が穀粉状~やや小粒状 地衣成分として髄層にサラジン酸を含む 本種と地衣体のサイズが異なる 本種と異なり地衣体が革質 本種と異なりソラルが膿疱状でない 本種と異なり髄層が白色である 本種と異なり地衣成分として髄層にコンサラジン酸を含む Parmotrema margaritatum 地衣成分として髄層にサラジン酸を含む 本種と地衣体の幅が異なる 本種と異なり地衣体が”sublaciniated”である 本種と異なり地衣体に白斑を有する 本種と異なり”lacinule”を葉縁に有する 本種と異なりソラルを葉縁に有する 本種と異なり髄層が白色 本種と異なり地衣成分としてクロロアトラノリンとコンサラジン酸を含む Parmotrema stuppeum 地衣体が緩く固着する 地衣体に裂片を有する 地衣成分として髄層にサラジン酸を含む 本種と地衣体の幅が異なる 本種と異なり地衣体が革質 本種と異なりソラルが”ciliate”である 本種と異なり髄層が白色 本種と異なり地衣成分として髄層にクロロアトラノリンとコンサラジン酸を含む Brazil, Mato Grosso State, municipality of Cotriguaçu, São Nicolau Farm, Ponto 11 (新種) Parmotrema nelihondae Marcelli & Ciecoski 語源…ブラジルの地衣学者、Neli Kika Honda博士に献名 【よく似た種との区別】 Parmotrema coralliforme 地衣体が緩く固着する 地衣体のサイズが類似している 地衣体が剛直である 髄層が白色である 地衣成分としてサラジン酸を含む 本種と異なり地衣体に光沢がある 本種と異なり地衣体下面に裂け目を有する 本種と異なりシリアが珊瑚状 本種と裂芽の丈が異なる 本種と異なり裂芽が同色 本種と異なりパスチュールを有する 本種と髄層のKC呈色反応が異なる Parmotrema ramusculum 地衣体が不透明である シリアを有する 髄層が白色 地衣成分としてサラジン酸を有する 本種と異なり”arbuscules”を有する 本種と異なりC陰性 本種と異なりKC陰性 本種と異なり地衣成分としてクロロアトラノリン、コンサラジン酸を含む Brazil, Mato Grosso State, municipality of Novo Mundo, Cristalino I State Park, Ponto 5 (新種) Parmotrema subcristiferum Marcelli & Ciecoski 語源…Parmotrema cristiferum類似の 【よく似た種との区別】 Parmotrema margaritatum 本種と異なり地衣体表面が波状で”escrobiculate”ではない 本種と異なり地衣体が膜質 本種と異なり地衣成分として髄層にクロロアトラノリンおよびコンサラジン酸を含む Parmotrema stuppeum 本種と異なり地衣体表面が波状で”escrobiculate”ではない 本種と異なり地衣体が革質 本種と異なり地衣成分として髄層にクロロアトラノリンおよびコンサラジン酸を含む Parmotrema cristiferum(トサカウメノキゴケ) ブラジルに分布する 地衣体が緩く固着する 地衣体が大型 地衣体が不透明である 粉芽がやや小粒状で穀粉状 髄層が白色 K+黄→橙→赤である C陰性である KC+弱黄色である P+橙色である 地衣成分としてサラジン酸を含む 本種と異なり地衣体が明色でない 本種と異なり地衣体が平滑でない 本種と異なり地衣体が革質でない 本種と異なりソラルが葉縁に発達しない 本種とパスチュールの形態が異なる 本種と異なり地衣成分として髄層にコンサラジン酸を含まない (その他掲載種) Parmotrema cristiferum (Taylor) Hale トサカウメノキゴケ 【よく似た種との区別】 Parmotrema subcristiferum ブラジルに分布する 地衣体が緩く固着する 地衣体が大型 地衣体が不透明である 粉芽がやや小粒状で穀粉状 髄層が白色 K+黄→橙→赤である C陰性である KC+弱黄色である P+橙色である 地衣成分としてサラジン酸を含む 本種と異なり地衣体が明色 本種と異なり地衣体が平滑 本種と異なり地衣体が革質 本種と異なりソラルが葉縁に発達する 本種とパスチュールの形態が異なる 本種と異なり地衣成分として髄層にコンサラジン酸を含む Parmotrema rubifaciens 形態的に非常に類似している 本種よりソラルがさらに凝集している 本種と異なり地衣成分として髄層にノルスチクチン酸、コンノルスチクチン酸、コンスチクチン酸を含む Parmotrema margaritatum 粉芽の発達様式が類似している 本種と異なり地衣体が”sublaciniate”である 本種と異なり地衣体が不透明~明るい光沢を有する 本種と異なり地衣体が”hypermaculated”である 本種と異なり地衣体が膜質 本種と異なりソラルがやや葉縁に位置する 本種と異なり地衣成分として髄層にクロロアトラノリンおよびコンサラジン酸を含む Parmotrema stuppeum ソラルが葉縁に位置する ソラルが線状 粉芽の発達様式が類似している 地衣成分として髄層にサラジン酸を含む 本種よりシリアが長い 本種より粉子のサイズが小さい Parmotrema hypoflavum ブラジルに分布する 粉芽が葉縁に位置する 地衣成分としてサラジン酸を含む 本種と異なり地衣体が革質でない 本種と異なり髄層が白色でない 本種と異なり地衣成分としてコンサラジン酸を含まない Parmotrema marjorieanum ブラジルに分布する 本種より地衣体のサイズが小さい 本種と異なりソラルが膿疱状 本種と異なり粉芽が小粒状 本種と異なり地衣成分として髄層にコンサラジン酸を含まない Parmotrema marlitonii ブラジルに分布する 地衣体が緩く固着する 地衣体が白色 ソラルを葉縁に有する 粉芽が穀粉状~やや小粒状 地衣成分として髄層にサラジン酸を含む 本種と地衣体のサイズが異なる 本種と異なり地衣体が革質でない 本種と異なりソラルが膿疱状 本種と異なり髄層が白色でない 本種と異なり地衣成分として髄層にコンサラジン酸を含まない