2026年5月15日 (仮訳)隠蔽的な新熱帯産Thelephora属複合種における種の境界の画定と遺伝子座の系統的有用度に関する考察 Cruz-Campuzano, EA. et al. 2026. Species delimitation in a cryptic Neotropical Thelephora species complex, with insights into the phylogenetic informativeness of loci. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00275514.2026.2651040 [Accessed May 15, 2026] 【R3-13896】2026/5/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコで採集された菌を検討し、Thelephora renisporaとして新種記載したほか、形態および分子系統解析の結果からT. pseudoversatilisおよびT. versatilisを同定した。 T. pseudoversatilisをユカタン半島、メキシコ湾岸・太平洋岸、プエルトリコ、ベラクルス熱帯雲霧林から初めて報告し、3種の地理的分布と生態的差異を明らかにした。 各遺伝子座の系統的有用度を解析し、イボタケ目菌類の種レベル識別においてRPB2が最も情報量の高いマーカーであることを示した。 Mexico, Chiapas, Tuxtla Gutiérrez, Cueva de Laguitos close to Libramiento Norte highway (新種) Thelephora renispora Cruz-Campuzano, Alvarez-Manjarrez, Silva-Tostado & Avila-Muñoz 語源…腎臓形の(担子胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Thelephora pseudoversatilis メキシコ、米国に分布する 同じオシロイバナ科、タデ科植物を宿主とする 肉眼的形質が類似している 子実体発達様式が類似している 顕微鏡的形質が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりプエルトリコにおける分布が知られている 本種と異なり二次的な熱帯乾燥林に生息し、熱帯雲霧林でも記録がある 本種より高標高まで分布する 本種と異なり組織のKOHに対する帯青色反応が軽微〜散発的または欠如 本種と異なり担子胞子が腎臓形ではなく類球形 本種より担子器が短い 本種より担子器の幅が広い 本種より担子器の小柄のサイズが大きい 本種と異なり担子器基部にクランプを有する 本種より担子胞子の小刺のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thelephora versatilis メキシコに分布する 同じオシロイバナ科、タデ科植物を宿主とする 子実体発達様式が類似している 子実下層菌糸の幅が類似している 肉の菌糸の幅が類似している 担子器小柄の幅が類似している 担子胞子のQ値が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフロリダ、ケイマン諸島から知られていない 本種より広範な樹木と外生菌根を形成する 本種と異なり低地熱帯乾燥林に限って分布する 本種と異なり組織のKOHに対する帯青色反応が欠如〜散発的 本種と異なり担子器基部にクランプを有する 本種と異なり担子胞子が腎臓形ではなく類球形 本種より担子器のサイズが小さい 本種より担子器小柄のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子の小刺のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thelephora dentosa メキシコに分布する 生息環境が類似している 子実層がKOHで強く青変する 担子胞子の長さが類似している 本種と異なりキューバ、ドミニカ共和国、ハイチ、ジャマイカにおける分布が知られている 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子が褐色ではなく暗紫褐色 本種と異なり担子胞子の形状がより卵形〜楕円形〜角張る Thelephora paraguayensis 生息環境が類似している 子実層がKOHで強く青変する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の小刺の長さが類似している 本種と異なりパラグアイ、コロンビアなどに分布する 本種と異なり子実体が完全に棍棒状 本種と異なり柄が明瞭に分化する 本種と異なり担子胞子が褐色ではなく暗紫褐色 本種と異なり担子胞子が腎臓形ではなく楕円形 Thelephora dactyliophora 本種と異なりアジアに分布する 本種と異なりカバノキ科、フタバガキ科、ブナ科、マツ科植物などを宿主とする 本種と異なり子実体がKOHで青変しない 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子の形状が腎臓形ではなく角張った浅裂状〜類球形 本種と異なり担子胞子の装飾が刺状ではなく疣状 Thelephora investiens 子実体が背着生である 本種と異なりアジアに分布する 本種と異なりカバノキ科、フタバガキ科、ブナ科、マツ科植物などを宿主とする 本種と異なり植物基質(特に実生)上に生じる 本種と異なり子実体が完全に殻皮状 本種と異なり子実体にKOHに対する青変反応を欠く 本種と異なり担子胞子が褐色ではなく暗褐紫色 Thelephora iqbalii 子実体がKOHで青変する 担子胞子が腎臓形 本種と異なりアジアなどに分布する 本種と異なりカバノキ科、フタバガキ科、ブナ科、マツ科植物などを宿主とする 本種と異なり担子胞子が褐色ではなく淡青色 本種と異なり担子胞子が角張った浅裂状である 本種と異なり担子胞子の装飾が小刺状ではなく明瞭な疣状 Thelephora pinnatifida 子実体が背着生である 本種と異なりアジアなどに分布する 本種と異なりカバノキ科、フタバガキ科、ブナ科、マツ科植物などを宿主とする 本種と異なり子実体にKOHに対する青変反応を欠く 本種と異なり担子胞子の形状が角張った浅裂状〜類球形〜類楕円形 本種と異なり担子胞子の装飾が小刺状ではなく疣状 Thelephora anthocephala(トサカイボタケ) 本種と異なり北米、ユーラシアなどに分布する 本種と異なり温帯針葉樹林または広葉樹林などに生息する 本種と異なり子実体が完全に棍棒状で枝の先端が平坦〜篦形 本種と異なり担子胞子が腎臓形ではなく角張った浅裂状〜類球形 本種と異なり担子胞子が褐色ではなく暗褐紫色 Thelephora penicillata 子実体が背着生のことがある 本種と異なりヨーロッパ、北米、おそらくオーストラリアに分布する 本種と異なり温帯林に分布が限定される 本種と異なり子実体にKOHに対する青変反応を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子の形状が角張った浅裂状 Thelephora scissilis 担子胞子が褐色〜暗褐色 本種と異なり北米、ユーラシアなどに分布する 本種と異なり温帯針葉樹林または広葉樹林などに生息する 本種と異なり子実体が完全に棍棒状で枝の先端が平坦〜篦形 本種と異なり担子胞子の形状がより角張った形または丸みを帯びた卵状 Thelephora spiculosa(クマデタケ) 子実体が背着生のことがある 担子胞子が褐色〜暗褐色 本種と異なり北米、ユーラシアなどに分布する 本種と異なり温帯針葉樹林または広葉樹林などに生息する 本種と異なり担子胞子の形状がより角張った形または丸みを帯びた卵状 (プエルトリコ新産種) Thelephora pseudoversatilis Ram.-Lóp. & Villegas 【よく似た種との区別】 Thelephora renispora メキシコ、米国に分布する 同じオシロイバナ科、タデ科植物を宿主とする 肉眼的形質が類似している 子実体発達様式が類似している 顕微鏡的形質が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりプエルトリコにおける分布が知られていない 本種と異なり二次的な熱帯乾燥林に生息し、熱帯雲霧林でも記録があという特徴を欠く 本種ほど高標高まで分布しない 本種と異なり組織のKOHに対する帯青色反応が軽微〜散発的または欠如という特徴を欠く 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく腎臓形 本種より担子器が長い 本種より担子器の幅が狭い 本種より担子器の小柄のサイズが小さい 本種と異なり担子器基部にクランプを有するという特徴を欠く 本種より担子胞子の小刺のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される