2025年4月18日 (仮訳)韓国産Amanita属Caesareae節の種多様性 Lupala, AS. et al. 2025. Species diversity of the Amanita section Caesareae in South Korea. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-025-02032-z [Accessed April 18, 2025] 【R3-12717】2025/4/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国産のAmanita属Caesareae節の菌を検討し、15種を同定した。 そのうちA. cinereoflavaなど5新種を記載し、6種を韓国新産種として報告した。 韓国産の本節の種の検索表を掲載した。 韓国京畿道抱川市韓国国立樹木園 (新種) Amanita cinereoflava A.S. Lupala, D. Kim, J.W. Jo & Y.W. Lim 語源…灰黄色の(傘中央部の色から) 【よく似た種との区別】 Amanita chatamagotake(チャタマゴタケ) 韓国に分布する 傘が帯灰黄色~帯黄褐色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られている 本種と異なり傘中央部が帯灰色からオリーブ褐色、帯橙色~帯黄褐色または帯橙黄色で縁部が帯黄色など多色である 本種より柄が長い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita imazekii(ミヤマタマゴタケ) 韓国に分布する 傘が帯灰黄色~帯黄褐色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、中国における分布が知られている 本種と異なり傘が帯灰褐色 本種より柄が長い 本種と異なり柄が白色 本種と異なり柄表面が繊維に覆われる 本種と異なり担子胞子が類球形~時に広楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita princeps 東アジアに分布する 傘が帯灰黄色~帯黄褐色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が帯黄褐色 本種より柄が長い 本種と異なり担子胞子が球形、類球形~広楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita esculenta(ドウシンタケ) 韓国に分布する ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘が帯灰黄色~帯黄褐色、淡褐色~帯黄色ではなく褐色~暗灰色~灰褐色 本種と異なり傘縁部に長い条線をあらわすという特徴を欠く 本種と異なり柄が類白色~帯黄色ではなく灰色 本種と異なり柄表面がきつく圧着した鱗片状ではなく帯灰褐色の小鱗片状 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国京畿道抱川市韓国国立樹木園 (新種) Amanita fuscocinerea A.S. Lupala, D. Kim, J.W. Jo & Y.W. Lim 語源…褐灰色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Amanita virginiana 形態的に類似している ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく米国などに分布する 本種より傘中央部が暗い褐色 本種と異なりつばが小型 本種と異なりつばが壊れやすい 本種と異なり担子器が2胞子性 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国京畿道抱川市韓国国立樹木園 (新種) Amanita paralongistriata A.S. Lupala, D. Kim, J.W. Jo & Y.W. Lim 語源…para+Amanita longistriata 【よく似た種との区別】 Amanita incarnatifolia 韓国に分布する ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘中央部が帯灰褐色 本種と異なり傘が凸形 本種と異なり襞が桃色 本種と異なりつばが白色~帯灰色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita longistriata(タマゴテングタケモドキ) 韓国に分布する 子実体の形状が細長い 傘縁部に長い条線をあらわす ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘が凸形~扁平凸形 本種と異なり襞が帯桃色 本種より柄が長い 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita subfense 韓国に分布する 傘縁部に長い条線をあらわす 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子のQ値の範囲が重なる ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯灰褐色~淡褐色ではなく帯灰褐色~黄金褐色 本種と異なり傘が扁平で中央部が窪むという特徴を欠く 本種と異なり傘表面が平滑 本種と異なり襞が幼時パステルピンクから白色ではなく白色~桃色 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく広楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国江原特別自治道楊口郡東面 (新種) Amanita subfense A.S. Lupala, D. Kim, J.W. Jo & Y.W. Lim 語源…Amanita fense類似の 【よく似た種との区別】 Amanita fense 韓国に分布する 襞が白色~桃色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘が黄褐色~チョコレート褐色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形 Amanita incarnatifolia 東アジアに分布する 襞が白色~桃色 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり襞が帯桃色 本種と異なりつばが白色~帯灰色 本種より担子胞子が比較的長い 本種と異なり担子胞子が楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita longistriata(タマゴテングタケモドキ) 韓国に分布する 襞が白色~桃色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種より柄が長い 本種と異なりつばが次端部に位置する 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita ristichii 襞が白色~桃色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく米国、カナダなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体が白色 本種より傘のサイズが小さい 本種より傘縁部の条線が短い 本種と異なり担子器が主に2胞子性 本種と異なり担子胞子が広楕円形~長形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita roseolamellata 襞が白色~桃色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり子実体が大型 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘縁部に透明な条線をあらわす 本種と異なりつばがスカート状 本種と異なり担子胞子が楕円形~長形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita paralongistriata 韓国に分布する 傘縁部に長い条線をあらわす 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子のQ値の範囲が重なる ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯灰褐色~黄金褐色ではなく帯灰褐色~淡褐色 本種と異なり傘が扁平で中央部が窪む 本種と異なり傘表面が平滑でない 本種と異なり襞が白色~桃色ではなく幼時パステルピンクから白色 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく広楕円形~楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国京畿道抱川市韓国国立樹木園 (新種) Amanita umbonibrunnea A.S. Lupala, D. Kim, J.W. Jo & Y.W. Lim 語源…中高の褐色の(傘中央部の形状と色から) 【よく似た種との区別】 Amanita fense 韓国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 襞が桃色 柄が長い ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘が黄褐色~チョコレート褐色 本種と異なり傘が中高でない 本種より柄が短い 本種と異なり柄が微かに桃色を帯びる 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita incarnatifolia 東アジアに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 襞が桃色 柄が長い ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘中央部が帯灰褐色 本種と異なり傘が中高でない 本種より柄が短い 本種と異なりつばが白色~帯灰色 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が楕円形 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita longistriata(タマゴテングタケモドキ) 韓国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 襞が桃色 柄が長い ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られている 本種と異なり傘が帯灰褐色 本種と異なり傘が中高でない 本種より柄が長い ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Amanita chatamagotake N. Endo & A. Yamada チャタマゴタケ 【よく似た種との区別】 Amanita cinereoflava 韓国に分布する 傘が帯灰黄色~帯黄褐色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本における分布が知られていない 本種と異なり傘中央部が帯灰色からオリーブ褐色、帯橙色~帯黄褐色または帯橙黄色で縁部が帯黄色など多色であるという特徴を欠く 本種より柄が短い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形でない ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita caesareoides(タマゴタケ) 韓国に分布する 傘が中高である ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘がオリーブ褐色ではなく中央部から縁部にかけて帯橙赤色~黄色 本種と異なり傘縁部に短い条線をあらわすのではなく深い条線をあらわす ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Amanita esculenta Hongo & I. Matsuda ドウシンタケ 【よく似た種との区別】 Amanita cinereoflava 韓国に分布する ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られていない 本種と異なり傘が褐色~暗灰色~灰褐色ではなく帯灰黄色~帯黄褐色、淡褐色~帯黄色 本種と異なり傘縁部に長い条線をあらわす 本種と異なり柄が灰色ではなく類白色~帯黄色 本種と異なり柄表面が帯灰褐色の小鱗片状ではなくきつく圧着した鱗片状 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Amanita fense M. Mu & L.P. Tang 【よく似た種との区別】 Amanita subfense 韓国に分布する 襞が白色~桃色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られていない 本種と異なり傘が黄褐色~チョコレート褐色でない 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子が楕円形でない ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita umbonibrunnea 韓国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 襞が桃色 柄が長い ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られていない 本種と異なり傘が黄褐色~チョコレート褐色でない 本種と異なり傘が中高である 本種より柄が長い 本種と異なり柄が微かに桃色を帯びるという特徴を欠く 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子が楕円形でない ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita longistriata(タマゴテングタケモドキ) 韓国に分布する 傘縁部に長い条線をあらわす ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘がチョコレート褐色~黄金褐色で中央部が暗色なのではなく淡灰色~帯灰褐色で中央部が褐色 本種と異なり傘表面に光沢をあらわすという特徴を欠く 本種と異なり襞が帯桃白色~シェルピンクではなく帯桃色~桃色 本種と異なり担子胞子が楕円形~長形でない ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Amanita hunanensis Y.B. Peng & L.J. Liu 【よく似た種との区別】 Amanita imazekii(ミヤマタマゴタケ) ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が灰色~帯灰褐色ではなく灰色、帯灰クリーム色~褐灰色 本種と異なり傘表面に鮮やかな褐色の斑点をあらわすという特徴を欠く 本種と異なり柄が帯灰褐色の小鱗片に覆われ蛇腹状ではなく帯灰色の繊維に覆われる ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Amanita kitamagotake N. Endo & A. Yamada キタマゴタケ (韓国新産種) Amanita longistriata S. Imai タマゴテングタケモドキ 【よく似た種との区別】 Amanita paralongistriata 韓国に分布する 子実体の形状が細長い 傘縁部に長い条線をあらわす ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られていない 本種と異なり傘が凸形~扁平凸形でない 本種と異なり襞が帯桃色でない 本種より柄が短い 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形でない ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita umbonibrunnea 韓国に分布する 襞が白色~桃色 ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国における分布が知られていない 本種より柄が短い 本種と異なりつばが次端部に位置するという特徴を欠く 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形でない ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita fense 韓国に分布する 傘縁部に長い条線をあらわす ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が淡灰色~帯灰褐色で中央部が褐色なのではなくチョコレート褐色~黄金褐色で中央部が暗色 本種と異なり傘表面に光沢をあらわす 本種と異なり襞が帯桃色~桃色ではなく帯桃白色~シェルピンク 本種と異なり担子胞子が楕円形~長形である ITS+nrLSU+TEF1+β-tubulin+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される