2025年3月26日 (仮訳)種の進化:特に真菌の系統学に重点を置いた隠蔽種と表現型ノイズについて Ekanayaka, AH. et al. 2025. Species evolution: cryptic species and phenotypic noise with a particular focus on fungal systematics. Frontiers in Cellular and Infection Microbiology. Available at: https://www.frontiersin.org/journals/cellular-and-infection-microbiology/articles/10.3389/fcimb.2025.1497085/full [Accessed March 26, 2025] 【R3-12648】2025/3/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 菌類におけるケーススタディを取り上げ、生物種の進化における2つの概念、「隠蔽種」と「表現型ノイズ」について詳細に解説した。 複数の菌類標本を詳細に再調査し、Marasmius、Rhytidhysteron、Misturatosphaeria属の形態学的検討および分子系統解析を実施して両概念の適用可能性と課題を提示した。 形態形質の限界と分子系統解析の重要性を示し、進化過程の理解における統合的アプローチの必要性を提言した。 (その他掲載種) Marasmius imitarius Wannathes, Desjardin & Lumyong 【よく似た種との区別】 Marasmius bambusiniformis 形態的に類似している(隠蔽種とされる) 子実体が小型 傘のサイズの範囲が重なる 傘の色が類似している 傘の形状が類似している 傘表面が平滑~僅かに粉状 襞の数が少ない 襞が離生する 襞が白色~クリーム色 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が紡錘形~棍棒形 側シスチジアを欠く 縁シスチジアがSiccus型 縁シスチジアが洋梨形~棍棒形で頂端の突起が円筒形 傘表皮がSiccus型の箒状細胞からなる子実層状被 柄シスチジアを欠く 全ての組織の菌糸にクランプを有する 本種と傘の色調が異なる 本種より襞の数が多い 本種より縁シスチジアが長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Rhytidhysteron neorufulum Thambugala & K.D. Hyde (その他掲載種) Misturatosphaeria aurantiacinotata Mugambi & Huhndorf