2025年1月5日 (仮訳)アメリカ南西部産のSticta属新種、Sticta puebloensis Di Meglio, JR., Niedbala, JC. & Di Meglio, EB. 2024. Sticta puebloensis (lichenized Ascomycota: Peltigeraceae), a new species of Sticta from the American Southwest. Plant and Fungal Systematics. Available at: https://pfsyst.botany.pl/pdf-196923-120131?filename=120131.pdf [Accessed January 4, 2025] 【R3-12407】2025/1/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国アリゾナ州、コロラド州、ニューメキシコ州で採集された地衣の一種を検討し、Sticta puebloensisとして新種記載した。 本種は分布域で従来S. fuliginosaもしくはS. sylvaticaとして扱われていたが、形態的にも系統的にも異なることが示された。 分子系統解析で本種はコロンビア産のS. tunjensisに近縁であったが、基質も形態も異なっていた。 USA, New Mexico, San Miguel Co., Gallinas Canyon (新種) Sticta puebloensis Di Meglio & Niedbala 語源…スペイン語の「集落」およびそれを由来とする先住民(プエブロ族)の名称から 【よく似た種との区別】 Sticta fuliginosa(コウヤクゴケ) 形態的に類似している(この種に同定されていた) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり裂片の形状が細長いという特徴を欠く 本種と異なり裂芽が葉縁~葉央に密に分布するという特徴を欠く 本種と異なり裂芽が散房花序状でない 本種と異なり出芽細胞を伴う”cyphellary membrane papillate”を有するという特徴を欠く 本種と異なり一次トメンタが密に毛羽立つという特徴を欠く 本種と異なり盃点に顕著な”pore membrane”を有するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sticta fuliginoides 米国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダにおける分布が知られている ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sticta gretae 米国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり主に岩上生またはコケ生で酸性の岩に生じるのではなく樹皮生 本種より裂片が円形~類円形 本種と異なり裂芽が主に葉央に分布する 本種と異なりトメンタを成熟した葉縁の小裂片に欠く 本種より”basal membrane papillate cells”が疎らである 本種より”basal membrane papillate cells”が結節状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sticta sylvatica 形態的に類似している(この種に同定されていた) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくノルウェーなどに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptogium santerninum 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり地衣体が層状ではなく同層である 本種と異なり盃点を有するのではなく欠く 本種とトメンタの形態が異なる Sticta tunjensis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくコロンビア、ベネズエラなどに分布する 本種と異なり岩上生およびコケ生ではなく地上生またはハネゴケ属のコケに着生する 本種と形態的に異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される