2023年5月19日 (仮訳)新熱帯において広範に分布する担子菌地衣の新種、Sulzbacheromyces leucodontium Coca, LF. et al. 2023. Sulzbacheromyces leucodontium (Basidiomycota, Lepidostromataceae), a new species of basidiolichen widely distributed in the Neotropics. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.597.2.5 [Accessed May 19, 2023] 【R3-10615】2023/5/19投稿 ※2023/9/8追記:本論文に対するエラッタが発表され、学名の修正が行われた。Sulzbacheromyces leucodontium→leucodontius 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ コロンビア、ブラジル、メキシコで採集された担子菌地衣の一種を検討し、Sulzbacheromyces leucodontiumとして新種記載した。 本種は子実体が白色で分枝せず、初生菌糸体を欠き、クランプを欠くことなどで特徴づけられ、北米から初めて報告された本属菌となった。 新熱帯産Sulzbacheromyces属地衣の検索表を掲載した。 Colombia, Caqueta, San José de Fragua, Parque Nacional Natural Alto Fragua Indi Wasi (新種) Sulzbacheromyces leucodontius Coca, Gómez-Gómez, Guzmán-Guillermo & Dal Forno 語源…白い牙の(子実体の色と形状から) 【よく似た種との区別】 Sulzbacheromyces chocoensis 新熱帯に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が白色ではなく基部で白色だが上部にかけて帯赤橙色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sulzbacheromyces bicolor 本種と異なり新熱帯ではなく旧熱帯に分布する 本種と異なり子実体が白色ではなく淡色で頂部が黄色 本種と異なり初生菌糸体を欠くのではなく有する 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sulzbacheromyces fossicola 子実体が白色 本種と異なり新熱帯ではなく旧熱帯に分布する 本種と異なり子実体が分枝しないのではなく基部で分枝する 本種と異なり共生藻がトレボウキシオイドではなくクロロコッコイドである ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Multiclavula mucida(シラウオタケ) 新熱帯に分布する 本種と異なり低地または亜低地に限って分布するのではなく山地により分布する 本種と異なり地上生ではなく主に腐朽材に生じる