(仮訳)インドネシア、南東スラウェシ州産食用野生きのこ、Heimioporus retisporusの分類学的研究
Putra, IP. et al. 2025. Systematics of Heimioporus retisporus (Pat. & C.F. Baker) E. Horak (Agaricomycetes: Boletaceae), an edible wild mushroom from Southeast Sulawesi, Indonesia. TAPROBANICA The Journal of Asian Biodiversity. Available at: https://www.taprobanica.org/~file/~blog/2025/5/31/352_heimioporus_retisporus_taprobanica_14_1_2025_putra_etal_58_64-adfb5-3349_1006.pdf?b942290– [Accessed June 7, 2025] 【R3-12867】2025/6/7投稿

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3行まとめ

インドネシア、南東スラウェシ州で採集された、地元住民により利用されている食菌の一種を検討し、Heimioporus retisporusと同定した。
スラウェシ産標本は分子系統解析でシンガポール産標本と同一クレードを形成した。
一方、バンカ・ブリトゥン州産の既報告種はH. retisporusではなく別種であることも分子系統解析により明らかになった。

(南東スラウェシ州新産種)

Heimioporus retisporus (Patouillard & C.F. Baker) E. Horak
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【よく似た種との区別】
Heimioporus gaojiaocong
本種と異なり柄がクリムゾン色でない
本種より担子胞子のサイズが大きい
Heimioporus sinensis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり孔口がクリムゾン色でない
本種よりクラッカー状の孔が比較的多い
本種より隆起が薄い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Heimioporus japonicus(ベニイグチ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり孔口がクリムゾン色でない
本種よりクラッカー状の孔が比較的多い
本種より隆起が薄い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Heimioporus subretisporus
孔口が黄色~オリーブ色
本種と異なり柄表面に網目を欠くか、あるいは黄色~橙色の網目をあらわす
本種より担子胞子のサイズが比較的大きい
本種より担子胞子の網目の直径が小さい