(仮訳)Cyathus berkeleyanusの分類学的更新と命名法に関する注釈
Góis, JS. et al. 2024. Taxonomic updates of Cyathus berkeleyanus (Tul. & C.Tul.) Lloyd (Nidulariaceae, Basidiomycota) with nomenclatural notes. Hoehnea. Available at: https://www.scielo.br/j/hoehnea/a/7TWWMBhrGBHP9LgNBbdfN8D/?lang=en [Accessed December 20, 2024] 【R3-12359】2024/12/20投稿

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3行まとめ

Cyathus berkeleyanusについて再検討し、標本が喪失したことから新たにレクトタイプ標本とエピタイプ標本を指定した。
原記載に含まれなかった形質を追加してより現代的な記載文を掲載した。
分子系統解析により本種がpallidumグループに含まれることを確かめるとともに、中国産標本が別種である可能性を示唆した。
Brazil, Rio Grande do Sul, Santa Maria, FEPAGRO

(その他掲載種)

Cyathus berkeleyanus (Tulasne & C. Tulasne) Lloyd
※本種のエピタイプおよびレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cyathus pallidus(ハゲチャダイゴケ)
子実体のサイズが類似している
外皮が淡色
担子胞子のサイズが類似している
皮層が単層である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より毛被が短い
本種と異なり内皮が滑らか
本種より小塊粒のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cyathus bulleri
子実体が淡い色
担子胞子が薄壁
皮層が単層である
本種と子実体の色調が異なる
本種と異なり外皮表面が明確に扇畳状
本種と異なり外皮表面が僅かに綿毛状
本種と担子胞子の形状が異なる
Cyathus microsporus
形態的に類似している(歴史的に混同されてきた)
子実体が小型
担子胞子が小型
皮層が単層である
本種と異なり子実体に白金のような光沢がある
本種と異なり内皮が淡色
本種と異なり内皮表面の条線間の距離が狭い
本種と異なり外皮表面が滑らか
本種と異なり小塊粒が黒色ではなく帯灰褐色
本種と異なり小塊粒表面が小皺状ではなく平滑
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなくより細長い卵状である
本種と異なり”tunica”を有するのではなく欠く