2025年10月6日 (仮訳)Anomoloma属の分類および更新された系統 Zhou, M. et al. 2022. Taxonomy and an Updated Phylogeny of Anomoloma (Amylocorticiales, Basidiomycota). Forests. Available at: https://www.mdpi.com/1999-4907/13/5/713 [Accessed October 6, 2025] 【R3-13233】2025/10/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国とチェコで採集された木材腐朽菌の2種を検討し、それぞれA. denticulatum、A. eurasiaticumとして新種記載した。 前者は子実体全体の下側に根状菌糸束が広がり、孔口が大きく、孔壁が明瞭に裂けるか歯牙状であること、後者は孔口が小さく、菌糸体に多数の大型の結晶を含み、担子胞子が楕円形~長楕円形であることなどで特徴づけられた。 全世界のAnomoloma属菌の検索表を掲載した。 中国四川省瀘定県海螺溝国家森林公園 (新種) Anomoloma denticulatum Y.C. Dai, Vlasák & Meng Zhou 語源…歯牙状の(孔壁の形状から) 【よく似た種との区別】 Anomoloma eurasiaticum 中国に分布する 孔口が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチェコにおける分布が知られている 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子の幅が僅かに広い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種より子実体形成菌糸層菌糸の幅が狭い 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸に微小な無色結晶を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Anomoloma myceliosum 孔口が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくロシア、米国、カナダなどに分布する 本種と異なり根状菌糸束が子実体全体の下側に広がるのではなく子実体縁部から生じる 本種より担子胞子の幅が広い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり菌糸に油状物質を含み油滴が不明瞭 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Anomoloma submyceliosum 中国に分布する 孔口が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり亜熱帯に分布する 本種と異なり被子植物に生じる 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸に微小な無色結晶を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省徳欽県白馬雪山国家級自然保護区 (新種) Anomoloma eurasiaticum Y.C. Dai, Vlasák & Meng Zhou 語源…ユーラシアの 【よく似た種との区別】 Anomoloma denticulatum 中国に分布する 孔口が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチェコにおける分布が知られていない 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子の幅が僅かに狭い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種より子実体形成菌糸層菌糸の幅が広い 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸に微小な無色結晶を伴うという特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Anomoloma myceliosum 形態的に類似している(この種に認識される可能性がある) 孔口が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国、チェコではなくロシア、米国、カナダなどに分布する 本種と異なり担子胞子が楕円形または広卵形 本種と異なり子実層托菌糸が脆い 本種と異なり子実層托菌糸が非常に薄壁 本種と異なり菌糸先端が油状で不明瞭な油滴を含む ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Anomoloma submyceliosum 中国に分布する 形態的に類似している(この種に認識される可能性がある) 孔口が白色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり亜熱帯に分布する 本種と異なり被子植物に生じる 本種より孔口のサイズが大きい 本種より子実体形成菌糸層菌糸の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される