(仮訳)好稠菌のWallemia属の系統分類および新綱ワレミア綱、新目ワレミア目の提唱
Zalar, P. et al. 2005. Taxonomy and phylogeny of the xerophilic genus Wallemia (Wallemiomycetes and Wallemiales, cl. et ord. nov.). Antonie van Leeuwenhoek. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s10482-004-6783-x [Accessed November 15, 2024] 【R3-12257】2024/11/15投稿

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3行まとめ

分子系統解析に基づき好稠菌のWallemia属に対して新綱および新目を提唱した。
本綱は独特な形態形質および生理学的形質を有し、分子系統解析ではクロボキン綱と異型担子菌綱のクレードと姉妹群を形成した。
本属において3種を明確に区別し、そのうち2種についてネオタイプ標本を指定した。

(その他掲載種)

Wallemia ichthyophaga Johan-Olsen
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wallemia muriae
好稠菌である
塩田の塩水や乾燥した食品から分離される
分生子柄の形態が類似している
分生子形成様式が”basauxic”である
分生子がほとんどの場合4つを1単位として形成される
分生子が分節胞子状
MEA培地で生育不能
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサルシナ様構造を有するのではなく欠く
本種より至適水分活性が高い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wallemia sebi
好稠菌である
塩田の塩水や乾燥した食品から分離される
分生子柄の形態が類似している
分生子形成様式が”basauxic”である
分生子がほとんどの場合4つを1単位として形成される
分生子が分節胞子状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサルシナ様構造を有するのではなく欠く
本種と異なりMEA培地で生育可能
本種より至適水分活性が高い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Slovenia, Sečovlje salterns

(その他掲載種)

Wallemia muriae (J.J. Kickx) Zalar & de Hoog
※本種のネオタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Wallemia sebi
好稠菌である
塩田の塩水や乾燥した食品から分離される
分生子柄の形態が類似している
分生子形成様式が”basauxic”である
分生子がほとんどの場合4つを1単位として形成される
分生子が分節胞子状
サルシナ様構造を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりMEA培地で生育可能
本種より至適水分活性が高い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wallemia ichthyophaga
好稠菌である
塩田の塩水や乾燥した食品から分離される
分生子柄の形態が類似している
分生子形成様式が”basauxic”である
分生子がほとんどの場合4つを1単位として形成される
分生子が分節胞子状
MEA培地で生育不能
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサルシナ様構造をの欠くではなく有する
本種より至適水分活性が低い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sweden

(その他掲載種)

Wallemia sebi (Fries) Arx
※本種のネオタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wallemia muriae
好稠菌である
塩田の塩水や乾燥した食品から分離される
分生子柄の形態が類似している
分生子形成様式が”basauxic”である
分生子がほとんどの場合4つを1単位として形成される
分生子が分節胞子状
サルシナ様構造を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりMEA培地で生育不能
本種より至適水分活性が低い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wallemia ichthyophaga
好稠菌である
塩田の塩水や乾燥した食品から分離される
分生子柄の形態が類似している
分生子形成様式が”basauxic”である
分生子がほとんどの場合4つを1単位として形成される
分生子が分節胞子状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサルシナ様構造を欠くのではなく有する
本種と異なりMEA培地で生育不能
本種より至適水分活性が低い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される