(仮訳)イベリア半島産の稀な湿地選好性の種、Inocybe salicisの分類およびタイプ標本選定
Cifuentes F., Pancorbo F. & Esteve-Raventós F. 2026. Taxonomy and typification of Inocybe salicis, a rare hygrophilous species in the Iberian Peninsula. Fungi Iberici. Available at: https://doi.org/10.51436/funiber/06.001 [Accessed May 11, 2026] 【R3-13884】2026/5/11投稿

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3行まとめ

スペイン、マドリード州の湿地から稀産種のInocybe salicisを報告した。
ジュネーブハーバリウム所蔵の原記載で引用された標本を検討および配列決定し、レクトタイプ指定した。
本種のシノニムとされるI. straminipesのホロタイプの形態学的検討も実施した。

(イベリア半島、スペイン新産種)

Inocybe salicis Kühner
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【よく似た種との区別】
Inocybe strickeriana
フランスに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり湿潤度の低い環境に生息する
本種と異なりヤナギ属などではなくコナラ属樹木と関係を持つとみられる
本種と異なり傘が淡琥珀褐色
本種より担子胞子が等径に近い
本種より担子胞子の瘤が顕著である
本種より柄シスチジアが長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe populea(ポプラトマヤタケ)
同じヤナギ属樹木と関係を持つ
肉眼的形態が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフランス、スペイン、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、チェコ、スイス、ドイツ、イギリス、オーストリア、ベルギー、エストニア、ラトビア、オランダ、ポーランド、ハンガリー、ロシア、ウクライナ、カナダではなく日本などに分布する
本種と異なりヒマラヤスギ、Populus nigraなどとも関係を持つ
本種と担子胞子の形態が明瞭に異なる
本種と異なり担子胞子に顕著な瘤を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe lacunarum
フィンランドに分布する
湿潤な土壌に発生する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり冷温帯域に限って分布するとされる
本種と異なりカバノキ属、ヤマナラシ属、コナラ属などと関係を持つとみられる
本種と顕微鏡的形質が顕著に異なる
本種と異なり担子胞子が星形
本種より担子胞子の瘤が顕著である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe diabolica
ノルウェーに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が扁桃形で楕円形またはやや角張ることもある
本種と異なり担子胞子表面がほとんどの場合平滑で、瘤が疎らである
本種と異なり担子胞子に顕著な嘴状突起を有する
本種と異なり本種と異なり側シスチジアの形状が細長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe corsica
フランスに分布する
湿潤な環境を好む
同じSalix atrocinereaと関係を持つ
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコナラ属樹木とも関係を持つ
本種と担子胞子の形態が異なる
本種より担子胞子の瘤の数が少ない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe hirculus
フィンランドに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり富栄養の水塊の近くに生息する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の瘤が鈍頭である
本種と異なりシスチジアに円筒形の頸部が発達する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される