2025年3月1日 (仮訳)イタリア産樹上痂状地衣Leprocaulon inexpectatumとその共生藻Symbiochlorisについて Gheza, G. et al. 2025. The epiphytic leprose Leprocaulon inexpectatum sp. nov. (Ascomycota, Leprocaulaceae) from Italy and its photosynthetic partner Symbiochloris. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/epiphytic-leprose-leprocaulon-inexpectatum-sp-nov-ascomycota-leprocaulaceae-from-italy-and-its-photosynthetic-partner-symbiochloris/0DBB4DD3C7CE76EF3F179FACC945FAC2 [Accessed March 1, 2025] 【R3-12571】2025/3/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリア、ロンバルディア州で採集された樹上生地衣の一種を検討し、Leprocaulon inexpectatumとして新種記載した。 本種は地衣体が青緑色~青灰色の小粒状であり、地衣成分としてウスニン酸とゼオリンを含むことなどで特徴づけられ、共生藻はSymbiochloris属の未記載種であった。 ヨーロッパ産のウスニン酸およびゼオリンを含む不稔痂状粉芽形成性/小粒状地衣の検索表を掲載した。 Italy, Lombardia, Milano, Magenta, Pontevecchio, Boschi della Fagiana (新種) Leprocaulon inexpectatum Gheza, Malíček, Vančurová & H. Mayrhofer 語源…思いがけない(都市化が進んだポー平原で見つかったことから) 【よく似た種との区別】 Leprocaulon calcicola 地衣体が痂状 地衣成分としてウスニン酸とゼオリンを含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり樹上生ではなく岩上生である 本種より地衣体の小粒の直径が大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leprocaulon knudsenii 地衣体が痂状 地衣成分としてウスニン酸とゼオリンを含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなく北米などに分布する 本種と異なり樹上生ではなく岩上生である 本種より地衣体の小粒のサイズが僅かに小さい 本種と異なり地衣体が主に帯青色ではなく黄緑色 本種と異なり地衣体の小粒が複合体を形成しない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leprocaulon nicholsiae 地衣体が痂状 地衣成分としてウスニン酸とゼオリンを含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり樹上生ではなく岩上生である 本種と異なり地衣体が主に帯青色ではなく黄緑色 本種と異なり地衣体の小粒があまり明確ではなくいくぶん連続的な痂状をなす ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leprocaulon beechingii ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなく北米などに分布する 本種と異なり樹上生ではなく岩上生である 本種と異なり地衣体が帯緑黄色 本種と異なり地衣体がプラコジオイドであり葉縁が顕著に縮れる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leprocaulon incana 同じコナラ属樹木に生息する 樹皮生地衣である 形態的に類似している(容易に混同されうる) 地衣体がしばしば帯青灰色 本種と異なり地衣体が小粒状ではなく連続的 本種とUV反応が異なる 本種と地衣成分が異なる Chrysothrix fagicola 樹皮生地衣である 地衣体が痂状 地衣成分としてウスニン酸とゼオリンを含む 本種と異なり粉芽が密な連続した被殻状をなさず、少なくとも局所的には顕著に疎らである 本種より粉芽のサイズが小さい 本種と異なり粉芽が白灰色~帯黄色