2021年2月8日 (仮訳)スティクティス科における生活様式の進化および3つの新規分類群 Thiyagaraja, V. et al., 2021. The Evolution of Life Modes in Stictidaceae, with Three Novel Taxa. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/7/2/105 [Accessed February 8, 2021] 【R3-08127】2021/2/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 新属Ostropomycesにタイの熱帯林で採集されたO. pruinosellusとO. thailandicusの2新種を含めた。 また、中国雲南省から樹皮生の新種Sphaeropezia shangrilaensisを記載した。 祖先形質推定の結果、スティクティス科の栄養摂取様式は腐生であった可能性が最も高いことが示された。 Thailand, Mueang Khong, Chiang Dao District, Chiang Mai (新種) Ostropomyces pruinosellus Thiyagaraja, Lücking, Ertz & K.D. Hyde 語源…(属名)Ostropa属+菌(形質が類似することから)/(種小名)粉状の(基質表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Ostropomyces thailandicus 同所的に分布する(タイ) ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり有性世代が知られていない ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Mueang Khong, Chiang Dao District, Chiang Mai (新種) Ostropomyces thailandicus Thiyagaraja, Lücking, Ertz & K.D. Hyde 語源…タイの 【よく似た種との区別】 Ostropomyces pruinosellus 同所的に分布する(タイ) ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり有性世代が知られている ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省 デチェン・チベット族自治州シャングリラ市 (新種) Sphaeropezia shangrilaensis Thiyagaraja, Lücking, Ertz & K.D. Hyde 語源…シャングリラ産の 【よく似た種との区別】 Sphaeropezia capreae 子嚢果のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスウェーデンなどに分布する 本種と異なり子嚢果が表在性~僅かに破出性なのではなく完全に破出性 本種より子嚢果の開口部のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が4-8胞子性ではなく多胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が倒卵状~紡錘状ではなく桿形 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sphaeropezia leucocheila 子嚢胞子の隔壁数が(0-)1 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なり子嚢果が表在性~僅かに破出性なのではなく表在性 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢果の開口部のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が類円形ではなく球形~壺形 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が倒卵状~紡錘状ではなく楕円形~長楕円形 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される