2025年3月27日 (仮訳)温帯アジア産のConocybe属およびPholiotina属 Hausknecht, A. et al. 2009. The genera Conocybe and Pholiotina (Agaricomycotina, Bolbitiaceae) in temperate Asia. Folia Cryptogamica Estonica. Available at: https://ojs.utlib.ee/index.php/FCE/article/download/13671/8717 [Accessed March 27, 2025] 【R3-12649】2025/3/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 温帯アジア(シベリア、ジョージア、中央アジアの一部)に産したConocybe属およびPholiotina属菌を検討し、44種を報告した。 そのうちC. obliquopora、C. semidesertorum、およびC. uralensisを新種記載した。 また、多くの種がアジア、タジキスタン、アフガニスタン、トルクメニスタンなどからの新記録となった。 Uzbekistan, Toshkent Prov., Tyan’-Shan’ Mts., Parkent, Kumyshkon (新種) Conocybe obliquopora Hausknecht & Kalamees 語源…斜めの孔の(発芽孔の位置から) 【よく似た種との区別】 Conocybe subxerophytica 本種と異なり落葉樹林に生息するという特徴を欠く 本種ほど傘が暗色でない 本種ほど柄が暗色でない 本種と異なり担子胞子の発芽孔が偏心生でない Conocybe subxerophytica var. brunnea 傘の色が類似している 柄の色が類似している 本種と生息環境が異なる 本種と子実体の形状が異なる 本種と襞の間隔が異なる 本種と異なり担子胞子の発芽孔が偏心生でない Uzbekistan, Navoiy Prov., Nurota, Baymurad (新種) Conocybe semidesertorum Hausknecht & Kalamees 語源…半砂漠の 【よく似た種との区別】 Conocybe graminis 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子の発芽孔が中心生 Conocybe herbarum 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子の発芽孔が中心生 Conocybe halophila 中央アジアに分布する 担子胞子の発芽孔が偏心生 本種と柄表皮の形態が完全に異なる Russia, Ural Federal Okrug, Yamalo-Nenets Aut. Okrug, Labytnangi (新種) Conocybe uralensis Hausknecht, Knudsen & Mukhin 語源…ウラル産の 【よく似た種との区別】 Conocybe ambigua 本種と異なり担子器が3-4胞子性ではなく2胞子性 本種と担子胞子のサイズが異なる 本種ほど担子胞子がKOHで暗色でない 本種より担子胞子が薄壁 本種と異なり柄シスチジアが小型でない 本種と異なり柄シスチジアが非常に小さな頭状でない Conocybe alboradicans 柄シスチジアが小型 柄シスチジアが非常に小さな頭状 本種と異なり柄基部が根状 本種と異なり柄シスチジアが毛状でない Conocybe lobauensis 本種と異なり担子器が均等に2-、3-、または4胞子性 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり担子胞子に明瞭な発芽孔を欠く 本種と柄表皮の構造が異なる Conocybe alba 本種と異なりロシアではなく南米などに分布する 本種と異なり子実体全体が白色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子がレンズ形 本種より担子胞子が薄壁 Conocybe acutoconica 本種と異なり担子器が4胞子性 本種と異なり担子胞子が常に六角形である Conocybe siligineoides 本種と異なりロシアではなくメキシコなどに分布する 本種と子実体の色が異なる 本種と異なり担子器が3-4胞子性ではなく2胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が部分的に角張る 本種と柄シスチジアの形態が異なる (シベリア新産種) Conocybe semiglobata var. campanulata Hausknecht 【よく似た種との区別】 Conocybe semiglobata 本変種と異なり傘が鐘形でない 本変種より担子胞子のサイズが小さい 本変種と異なり担子胞子が細長い楕円形でない (その他掲載種) Conocybe subxerophytica Singer & Hausknecht 【よく似た種との区別】 Conocybe obliquopora 本種と異なり落葉樹林に生息する 本種より傘が暗色である 本種より柄が暗色である 本種と異なり担子胞子の発芽孔が偏心生である (アフガニスタン、タジキスタン新産種) Conocybe enderlei Hausknecht (その他掲載種) Conocybe graminis Hausknecht 【よく似た種との区別】 Conocybe semidesertorum 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子の発芽孔が中心生でない (アジア、トルクメニスタン新産種) Conocybe herbarum Hausknecht 【よく似た種との区別】 Conocybe semidesertorum 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子の発芽孔が中心生でない (その他掲載種) Conocybe leporina (Velenovský) Singer (タジキスタン新産種) Conocybe halophila Singer 【よく似た種との区別】 Conocybe semidesertorum 中央アジアに分布する 担子胞子の発芽孔が偏心生 本種と柄表皮の形態が完全に異なる (その他掲載種) Conocybe magnispora (Murrill) Singer 【よく似た種との区別】 Conocybe gigasperma 担子胞子の発芽孔が偏心生 本種と異なり担子器が2胞子性 本種より担子胞子のサイズがかなり大きい (その他掲載種) Pholiotina cyanopus (G.F. Atkinson) Singer (その他掲載種) Pholiotina altaica Singer 【よく似た種との区別】 Pholiotina teneroides 本種ほど縁シスチジアの形態に変異が大きくない (その他掲載種) Pholiotina procera Singer 【よく似た種との区別】 Pholiotina utricystidiata 本種より子実体のサイズが小さい 本種より担子胞子がKOH中で濃色 本種より担子胞子がやや厚壁 本種と異なり縁シスチジアが多形で主に小胞状ではなくほとんどの場合小嚢形 Pholiotina indica 縁シスチジアがの形態が類似している 本種と異なりゾウの糞に生じる 本種より子実体のサイズがずっと小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が類レンズ形 (アジア新産種) Conocybe ammophila M. Lange (アジア新産種) Pholiotina vestita (Fries) Singer (アジア新産種) Pholiotina velata (Velenovský) Hausknecht (アジア新産種) Pholiotina teneroides (J.E. Lange) Singer (タジキスタン新産種) Conocybe microspora (Velenovský) Dennis (タジキスタン新産種) Pholiotina dasypus (Romagnesi) P.-A. Moreau