(仮訳)インド、ケララ州産Entoloma属菌
Manimohan, P., Joseph, AV. & Leelavathy, KM. 1995. The genus Entoloma in Kerala State, India. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756209807776 [Accessed October 30, 2024] 【R3-12205】2024/10/30投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州で採集された21種のEntoloma属菌を検討した。
そのうちE. brihadumなど8新種を記載した。
1新組み合わせと1新学名を提唱し、検索表を掲載した。
India, Kerala State, Wayanad District, Kuppadi

(新種)

Entoloma brihadum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「大きい」
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【よく似た種との区別】
Entoloma conspicuum
肉眼的形質の大部分が非常に類似している
顕微鏡的形質の大部分が非常に類似している
本種と異なりインドではなくパプアニューギニアなどに分布する
本種と異なり傘が褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Entoloma flavidum
インドに分布する
本種と異なり子実体が帯桃白色ではなく帯黄白色
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が四角形ではなく異径の卵形で5-6面を有する
本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する
India, Kerala State, Calicut University Campus

(新種)

Entoloma lomapadum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「毛の足」(柄の表面性状から)
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India, Kerala State, Wayanad District, Kuppadi

(新種)

Entoloma vanajum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「森に生まれた」
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【よく似た種との区別】
Entoloma leucaspis
形態的に類似している
本種と異なり子実体に穀粉臭または酸っぱい臭いがある
本種と異なり担子胞子が5-6面の不等卵形
本種と異なり油管菌糸を欠く
Entoloma peralbidum
形態的に類似している
本種と異なり子実体に穀粉臭または酸っぱい臭いがある
本種と異なり担子胞子が5-6面の不等卵形
本種と異なり油管菌糸を欠く
Entoloma minutoalbum
子実体が白色
傘が窪む
担子胞子が立方体状
本種と異なり材上生である
本種と異なり子実体が微小である
本種と異なり子実体に穀粉臭がある
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種と異なり油管菌糸を欠く
Entoloma overeemii
子実体が白色
傘が窪む
担子胞子が立方体状
本種と異なり子実体が微小である
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形~小嚢形
本種と異なり油管菌糸を欠く
Entoloma theekshnagandhum
インドに分布する
形態的に類似している
担子胞子が四角形
本種と異なり子実体に非常に強い不快臭がある
本種と異なり縁シスチジアが多形
本種と異なり菌糸にクランプを有する
Entoloma hyalodepas
本種より担子胞子のサイズが小さい
India, Kerala State, Calicut University Campus

(新種)

Entoloma shwethum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「白い」
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【よく似た種との区別】
Entoloma leucaspis
形態的に類似している
本種と異なり子実体に穀粉臭がある
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり柄シスチジアを欠く
本種と異なり油管菌糸を欠く
Entoloma peralbidum
形態的に類似している
本種と異なり子実体に酸っぱい臭いがある
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形
本種と異なり表皮菌糸に色素結晶を伴う
本種と異なり油管菌糸を欠く
Entoloma theekshnagandhum
インドに分布する
肉眼的形態が非常に類似している
担子胞子が四角形
縁シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
本種と異なり子実体が変色しないのではなく傷つくと帯黄色になる
本種と異なり傘表面に条線を欠くのではなく半透明条線をあらわす
本種と異なり子実体に心地よい香りではなく非常に強い不快臭がある
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が異径で5-6面を有するではなく四角形または五角形
Entoloma sericellum(キヌモミウラタケ)
本種と異なり子実体が永存的に窪む
本種と異なり子実体に芳香がある
本種と異なり傘表皮が平行菌糸被で末端細胞が円筒形でない
India, Kerala State, Palghat District, Tarur

(新種)

Entoloma anamikum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「名も無き」
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【よく似た種との区別】
Entoloma hyalodepas
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が五角形
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma bombycinum
本種と異なり子実体に穀粉臭がある
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり油管菌糸を欠く
Entoloma concavosericeum
形態的に類似している
本種と異なり子実体に不快臭がある
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが良好に発達する
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Entoloma hyalodepas
インドに分布する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり傘が類白色で褐色を帯びるのではなく帯灰黄色
本種と異なり柄が類白色で褐色を帯びるのではなく帯灰黄色
本種と異なり担子胞子が異径の卵形で7-8つの平らまたは凹んだ面を有するのではなく異径の卵形で5面を有する
本種と異なり油管菌糸を有するのではなく欠く
本種と異なり菌糸にクランプを有するのではなく欠く
India, Kerala State, Calicut University Campus

(新種)

Entoloma nirupamum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「比類無き」
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【よく似た種との区別】
Entoloma amplisporum
肉眼的形態が類似している
担子胞子のサイズがやや類似している
本種と異なり子実体に顕著な臭気を欠く
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が五角形~六角形である
Entoloma porengi
本種と異なり襞縁部が時にしか着色しない
本種と異なり子実体に強いコショウ臭がある
本種と異なり担子胞子が異径の楕円形
本種と異なりシスチジア状細胞を有する
本種と異なり柄シスチジアを有する
Entoloma longistriatum
本種と異なり子実体に強いコショウ臭がある
本種ほど担子胞子が角張らず6-9面
本種と異なり真の縁シスチジアを欠く
India, Kerala State, Calicut University Campus

(新種)

Entoloma mridulum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「繊細な」
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【よく似た種との区別】
Entoloma iodnephes
南アジアに分布する
肉眼的形態が類似している
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
菌糸にクランプを有する
本種と異なりインドではなくスリランカなどに分布する
本種と異なり傘表面が鱗屑状で条線を欠く
本種と異なり襞縁部に稔性を有する
India, Kerala State, Calicut University Campus

(新種)

Entoloma niranjanum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
語源…サンスクリット語で「染まっていない」
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【よく似た種との区別】
Entoloma serrulatum(ススタケ)
インドに分布する
形態的にほぼ識別できないほど類似している
子実体が中型
傘表面が中央部にかけて小鱗片状
顕微鏡的形質のほとんどが顕著に類似している
担子胞子に5-6面を有する
本種と異なり襞縁部が側面と同色ではなく青色の斑点をあらわす
本種と異なり襞が全縁ではなく鋸歯状
Entoloma corvinum
傘が帯黒青色
襞縁部が着色しない
柄が帯黒青色
顕微鏡的形質の主要な部分が類似している
本種と異なり傘表面に条線や溝線を欠く
Entoloma caeruleum
傘が帯黒青色
襞縁部が着色しない
柄が帯黒青色
顕微鏡的形質の主要な部分が類似している
本種と異なり傘表面全体が繊維状~小鱗片状
本種と異なり傘表面に条線や溝線を欠く
本種と異なり柄シスチジアが房状をなす
Entoloma decolorans
本種より子実体がややがっしりとしている
本種と異なり傘が濃青色で淡青色に退色する
本種と異なり傘表面に条線を欠く
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい

(新組み合わせ)

Entoloma aurantium (Manimohan & Leelavathy) Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
旧名:Alboleptonia aurantia Manimohan & Leelavathy
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(新学名)

Entoloma theekshnagandhum Manimohan, A.V. Joseph & Leelavathy
旧名:Alboleptonia graveolens Manimohan & Leelavathy
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【よく似た種との区別】
Entoloma shwethum
インドに分布する
肉眼的形態が非常に類似している
担子胞子が四角形
縁シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
本種と異なり子実体が傷つくと帯黄色になるのではなく変色しない
本種と異なり傘表面に半透明条線をあらわすのではなく条線を欠く
本種と異なり子実体に非常に強い不快臭ではなく心地よい香りがある
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が四角形または五角形ではなく異径で5-6面を有する
Entoloma vanajum
インドに分布する
形態的に類似している
担子胞子が四角形
本種と異なり子実体に非常に強い不快臭があるという特徴を欠く
本種と異なり縁シスチジアが多形でない
本種と異なり菌糸にクランプを欠く

(インド新産種)

Entoloma rugosopruinatum Corner & E. Horak
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【よく似た種との区別】
Rhodophyllus callidermus
本種と異なり菌糸にクランプを有する
Entoloma pervelutinum
インドに分布する
本種と異なり傘がターコイズブルーではなく褐色
本種と異なり傘表面がビロード状ではなく小粒状
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子が異径の卵形で5-6面を有するのではなくやや等径~やや角張りほとんどの場合5面
本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する

(その他掲載種)

Entoloma flavidum (Massee) Corner & E. Horak
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【よく似た種との区別】
Entoloma brihadum
インドに分布する
本種と異なり子実体が帯黄白色ではなく帯桃白色
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子が異径の卵形で5-6面を有するではなく四角形
本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く

(その他掲載種)

Entoloma pervelutinum E. Horak
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【よく似た種との区別】
Entoloma rugosopruinatum
インドに分布する
本種と異なり傘が褐色ではなくターコイズブルー
本種と異なり傘表面が小粒状ではなくビロード状
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子がやや等径~やや角張りほとんどの場合5面ではなく異径の卵形で5-6面を有する
本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く

(その他掲載種)

Entoloma infundibuliforme Petch
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(その他掲載種)

Entoloma maleolens E. Horak
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【よく似た種との区別】
Entoloma tenuiculum
子実体が小型
子実体が白色
子実体が脆い
顕微鏡的形質のほとんどが類似している
本種と異なり子実体がヒダサカズキタケ型
本種と異なり傘が老成するとクリーム色
本種と異なり傘表面に条線を欠く
本種と異なり襞が弓状垂生する
Entoloma proprium
インドに分布する
子実体が小型
子実体が白色
子実体が脆い
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり子実体に臭いがないのではなく温和で不快ではない臭いがある
本種と異なり担子胞子が異径の卵形で5-6面を有するのではなく異径の卵形で5-7つの窪んだ面を有する
本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する

(アジア、インド新産種)

Entoloma proprium E. Horak
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【よく似た種との区別】
Entoloma maleolens
インドに分布する
子実体が小型
子実体が白色
子実体が脆い
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり子実体に温和で不快ではない臭いがあるのではなく臭いがない
本種と異なり担子胞子が異径の卵形で5-7つの窪んだ面を有するのではなく異径の卵形で5-6面を有する
本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く
Entoloma tenuiculum
子実体が小型
子実体が白色
子実体が脆い
本種と異なり子実体がヒダサカズキタケ型
本種と異なり襞が弓状垂生する
Entoloma peralbidum
顕微鏡的形質の多くが類似している
本種と異なり子実体がヒダサカズキタケ型
本種より子実体ががっしりとしている
本種と異なり菌糸にクランプを有する

(その他掲載種)

Entoloma stylophorum (Berkeley & Broome) Saccardo
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(その他掲載種)

Entoloma gnophodes (Berkeley & Broome) E. Horak
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【よく似た種との区別】
Entoloma gnaphalodes
インドに分布する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
菌糸にクランプを有する
本種と異なり傘表面に半透明条線をあらわさない
本種と異なり担子胞子が異径の卵形で5-6つの窪んだ面を有するのではなくやや等径で6-9面を有する
本種と異なり側シスチジアを時に有するのではなく欠く

(その他掲載種)

Entoloma gnaphalodes (Berkeley & Broome) E. Horak
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【よく似た種との区別】
Entoloma gnophodes
インドに分布する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
菌糸にクランプを有する
本種と異なり傘表面に半透明条線をあらわす
本種と異なり担子胞子がやや等径で6-9面を有するのではなく異径の卵形で5-6つの窪んだ面を有する
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく時に有する

(その他掲載種)

Entoloma hyalodepas (Berkeley & Broome) E. Horak
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【よく似た種との区別】
Entoloma anamikum
インドに分布する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり傘が帯灰黄色ではなく類白色で褐色を帯びる
本種と異なり柄が帯灰黄色ではなく類白色で褐色を帯びる
本種と異なり担子胞子が異径の卵形で5面を有するのではなく異径の卵形で7-8つの平らまたは凹んだ面を有する
本種と異なり油管菌糸を欠くのではなく有する
本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する

(その他掲載種)

Entoloma serrulatum (Fries) Hesler
ススタケ
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【よく似た種との区別】
Entoloma niranjanum
インドに分布する
形態的にほぼ識別できないほど類似している
子実体が中型
傘表面が中央部にかけて小鱗片状
顕微鏡的形質のほとんどが顕著に類似している
担子胞子に5-6面を有する
本種と異なり襞縁部が青色の斑点をあらわすのではなく側面と同色
本種と異なり襞が鋸歯状ではなく全縁