2019年5月5日 (仮訳)カリシンおよびウスニン酸を含む広義チャシブゴケ属地衣の系統的位置、および新種Lecanora solarisの記載 Yakovchenko, LS. et al., 2019. The phylogenetic position of species of Lecanora s. l. containing calycin and usnic acid, with the description of Lecanora solaris Yakovchenko & Davydov sp. nov. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/phylogenetic-position-of-species-of-lecanora-s-l-containing-calycin-and-usnic-acid-with-the-description-of-lecanora-solaris-yakovchenko-davydov-sp-nov/63593891A4F8733CB76CA7381F01C826 [Accessed May 5, 2019] 【R3-06190】2019/5/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシア、シベリアのアルタイ山脈で採集された地衣の一種を検討し、Lecanora solarisとして新種記載した。 本種は地衣体が明るい黄色で、地衣成分としてカリシンおよびウスニン酸を含むことなどで特徴づけられた。 L. somervelliiのネオタイプ標本を検討し、本種と形態的に異なることを示した。 Russia, Republic of Altai, Kosh-Agachsky District, Sailjugem Range, right bank of the Bayan-Chagan River 2·5 km S of its junction with the Karasu River (新種) Lecanora solaris Yakovchenko & Davydov 語源…晴れた(地衣体の色から) 【よく似た種との区別】 Lecanora somervellii ロシアに分布する 岩上生地衣である 地衣体がレモン黄色 地衣体の輪郭が明瞭 地衣成分としてカリシン、ウスニン酸、ランギホルム酸を含む ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じLecanora polytropaグループに含まれる)×本種と異なりネパール、チベットにおける分布が知られている 本種と異なり日陰ではなく日向に生息する 本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なり地衣体が鱗片状~縁部が裂片状から臍状なのではなく顕著な”placodioid” 本種と異なり子器が扁平~中程度の凸形ではなく強い凸形 本種と異なり子器縁部が永存性ではなく間もなく”excluded”となる 本種と異なり地衣成分としてノルランギホルム酸および未同定の脂肪酸を含む ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecanora polytropa 地衣体が鱗片状のことがある 子器が扁平~凸形 ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じLecanora polytropaグループに含まれる) 本種と異なりオーストリアなどにおける分布が知られている 本種と異なり地衣成分としてカリシンを含まない ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pleopsidium spp. 本種と異なり日陰ではなく日向に生息する 本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なり地衣体が”placodioid”である 本種と異なり子嚢が8胞子性でない (その他掲載種) Lecanora somervellii Paulson 【よく似た種との区別】 Lecanora solaris ロシアに分布する 岩上生地衣である 地衣体がレモン黄色 地衣体の輪郭が明瞭 地衣成分としてカリシン、ウスニン酸、ランギホルム酸を含む ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じLecanora polytropaグループに含まれる)×本種と異なりネパール、チベットにおける分布が知られていない 本種と異なり日向ではなく日陰に生息する 本種と異なり珪質岩ではなく石灰岩に生じる 本種より地衣体のサイズが小さい 本種と異なり地衣体が顕著な”placodioid”ではなく鱗片状~縁部が裂片状から臍状 本種と異なり子器が強い凸形ではなく扁平~中程度の凸形 本種と異なり子器縁部が間もなく”excluded”となるのではなく永存性 本種と異なり地衣成分としてノルランギホルム酸および未同定の脂肪酸を含まない ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される