(仮訳)中国産のCarlosrosaea属3新種
Gao, W-L. et al. 2025. Three new species of Carlosrosaea (Trimorphomycetaceae, Tremellales) from China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/151751/ [Accessed July 10, 2025] 【R3-12964】2025/7/10投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国の福建省、貴州省、海南省、河南省で採集された葉面生息性の酵母を検討し、3新種を記載した。
Carlosrosaea camelliaeはツバキ属、C. glechomaeはカキドオシ属、C. wuzhiensisはカンコノキ属植物から分離された。
各新種は近縁種とはコロニーの色、細胞のサイズや形状、資化能、ビタミン要求性などが異なっていた。
中国福建省泉州市清源山

(新種)

Carlosrosaea camelliae W.L. Gao & F.L. Hui
語源…ツバキ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Carlosrosaea glechomae
中国に分布する
葉面から分離される
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりツバキ属ではなくカキドオシ属植物を宿主とする
本種と異なりコロニーがYM寒天培地で白色~淡黄色ではなく白色~クリーム色
本種より細胞が長い
本種と異なり細胞が卵状ではなく円筒形
本種と異なりイヌリン、ラクトース、myo-イノシトール、硝酸塩、L-リジンを資化可能
本種と異なりグリセロール、エリトリトールを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国河南省西峡県伏牛山

(新種)

Carlosrosaea glechomae W.L. Gao & F.L. Hui
語源…カキドオシ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Carlosrosaea camelliae
中国に分布する
葉面から分離される
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカキドオシ属ではなくツバキ属植物を宿主とする
本種と異なりコロニーがYM寒天培地で白色~クリーム色ではなく白色~淡黄色
本種より細胞が短い
本種と異なり細胞が円筒形ではなく卵状
本種と異なりグリセロール、エリトリトールを資化可能
本種と異なりイヌリン、ラクトース、myo-イノシトール、硝酸塩、L-リジンを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国海南省三亜市五指山

(新種)

Carlosrosaea wuzhiensis W.L. Gao & F.L. Hui
語源…五指(山)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Carlosrosaea yunnanensis
中国に分布する
コロニーが淡黄色
細胞が卵状~楕円形
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイヌリン、エリトリトールを資化可能
本種と異なりセロビオース、L-ソルボース、D-アラビノース、グリセロール、ガラクチトール、およびクエン酸を資化不能
本種と異なりビタミン要求性を欠くのではなく有する
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される