2025年3月25日 (仮訳)南アフリカの東ケープ酪農牧草地において分離されたFusarium属3新種 Dewing, C. et al. 2025. Three new species of Fusarium (Nectriaceae, Hypocreales) isolated from Eastern Cape dairy pastures in South Africa. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/148914/ [Accessed March 25, 2025] 【R3-12643】2025/3/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカ、東ケープ州の酪農牧草地において分離されたFusarium incarnatum-equiseti複合種155菌株を検討し、11種を同定した。 そこからF. cumulatum、F. mariecurieae、およびF. pascuumの3新種を記載した。 また、F. goeppertmayeraeについて、原記載に形態形質の情報が欠けていたので再記載した。 South Africa, Eastern Cape (新種) Fusarium cumulatum Dewing, Visagie & Yilmaz 語源…蓄積する(厚壁胞子を豊富に形成することから) 【よく似た種との区別】 Fusarium arcuatisporum スポロドキアを形成する スポロドキア由来分生子の長さが類似している 厚壁胞子を形成する TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり気生フィアライドを稀に形成するのではなく形成しない 本種よりスポロドキア由来分生子の幅が広い 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-5ではなく5 本種よりコロニーの生長が速い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium brevicaudatum スポロドキアを形成する スポロドキア由来分生子の長さが類似している スポロドキア由来分生子の隔壁数が1-5 厚壁胞子を形成する TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり気生フィアライドを稀に形成するのではなく形成しない 本種よりスポロドキア由来分生子の幅が広い 本種よりコロニーの生長が速い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium heslopiae スポロドキアを形成する 厚壁胞子を形成する TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり気生フィアライドを稀に形成するのではなく形成しない TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium longicaudatum スポロドキアを形成する 厚壁胞子を形成する TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり気生フィアライドを稀に形成するのではなく形成しない 本種よりスポロドキア由来分生子のサイズが大きい 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-5ではなく(3-)5-6(-7) 本種よりコロニーの生長が速い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium khuzestanicum スポロドキアを形成する 厚壁胞子を形成する TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり気生フィアライドを稀に形成するのではなく形成しない 本種よりスポロドキア由来分生子のサイズが大きい 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-5ではなく4-7(-9) 本種と異なりコロニーが白色ではなく白色~淡灰色 本種よりコロニーの生長が速い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium oryzicola スポロドキアを形成する 厚壁胞子を形成する TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり気生フィアライドを稀に形成するのではなく形成しない 本種よりスポロドキア由来分生子が長い 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-5ではなく4-7 本種と異なり厚壁胞子を形成しない 本種と異なりコロニーが白色ではなく白色~淡灰色 本種よりコロニーの生長が速い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Eastern Cape (新種) Fusarium mariecurieae Dewing, Visagie & Yilmaz 語源…物理学者、化学者のマリ・キュリーに献名(彼女の名を冠したプロジェクトから助成を受けたことにも因む) 【よく似た種との区別】 Fusarium caatingaense TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より気生分生子が長い 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3(-5)ではなく0-6 本種よりスポロドキア由来分生子が長い 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-3(-5)ではなく1-5 TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium citrullicola TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスポロドキアを形成しない 本種より気生分生子が長い 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3(-5)ではなく1-5 本種よりコロニーの生長が遅い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium irregulare TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスポロドキアを形成しない 本種と異なりモノフィアライドとポリフィアライドではなくモノフィアライドのみを形成する 本種より気生分生子が長い 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3(-5)ではなく主に5 本種と異なり厚壁胞子を形成しない 本種よりコロニーの生長が遅い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium luffae TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスポロドキアを形成しない 本種と異なりモノフィアライドとポリフィアライドではなくポリフィアライドのみを形成する 本種より気生分生子が長い 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3(-5)ではなく3-5 本種と異なり厚壁胞子を形成しない 本種よりコロニーの生長が遅い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium mianyagense TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり気生フィアライドを形成しない 本種と異なり気生分生子を形成しない 本種よりスポロドキア由来分生子が長い 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-3(-5)ではなく3(-5) 本種と異なり厚壁胞子を形成しない 本種よりコロニーの生長が遅い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium multiceps TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より気生分生子が長い 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3(-5)ではなく(1-)3-4(-5) 本種よりスポロドキア由来分生子が長い 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-3(-5)ではなく(1-)2-5 本種と異なり厚壁胞子を形成しない TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium pernambucanum TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より気生分生子が長い 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3(-5)ではなく1-7 TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium sulawesiense TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より気生分生子のサイズが大きい 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3(-5)ではなく3-5(-9) 本種よりスポロドキア由来分生子が長い 本種と異なりスポロドキア由来分生子の隔壁数が1-3(-5)ではなく(3-)5(-6) 本種と異なり厚壁胞子を形成しない TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Eastern Cape (新種) Fusarium pascuum Dewing, Visagie & Yilmaz 語源…牧草地の 【よく似た種との区別】 Fusarium fecundum スポロドキアを形成しない 気生フィアライドとしてモノフィアライドとポリフィアライドの両方を形成する 厚壁胞子を形成しない TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より気生分生子のサイズが比較的大きい 本種と異なり気生分生子の隔壁数が0-3ではなく(1–)2–4(–6) 本種と異なりコロニーが完全に白色なのではなく中央が灰黄色 本種と異なりリバースが黄白色ではなく白色のみ 本種よりコロニーの生長が速い TEF+CaM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Fusarium goeppertmayerae Y.P. Tan & R.G. Shivas