(仮訳)中国嶗山においてマツノザイセンチュウに感染したクロマツに関連する樹皮下キクイムシから分離された3種のオフィオストマ科菌類
Song, X. et al. 2024. Three Ophiostomatalean Fungi Associated with Bark Beetles from Pinus thunbergii Infested by Bursaphelenchus xylophilus in Laoshan Mountain (Shandong, China). Forests. Available at: https://www.mdpi.com/1999-4907/15/11/1990 [Accessed November 15, 2024] 【R3-12255】2024/11/15投稿

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3行まとめ

中国山東省嶗山においてマツ材線虫病に感染したクロマツから採集した樹皮下キクイムシとマツノザイセンチュウに関連する3種のオフィオストマ科菌類を分離・同定した。
そのうち、分生子柄が特異的なロリポップ形をしており、その中心部から分生子を形成することなどで特徴づけられたGraphilbum laoshanenseを新種記載した。
また、既知種のGra. translucensOphiostoma ipsを確認した。
中国山東省青島市嶗山

(新種)

Graphilbum laoshanense Z. Wang & Q. Lu
語源…嶗山産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Graphilbum niveum
中国に分布する
同じマツ属樹木を宿主とする
無性世代がhyalorhinocladiella類似である
tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりクロマツではなくアカマツを宿主とする
本種と異なりShirahoshizo patruelisではなくCryphalus piceaeに関連する
本種より分生子形成細胞のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が棍棒形~長楕円形ではなく卵状~長楕円形で両端が丸い
本種と異なりコロニーが無色~淡い帯灰白色ではなく半透明~淡褐色で白色になる
本種と異なり生育適温が25°Cではなく30°C
本種と異なり5°Cで生育可能
tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される