2016年12月28日 (和文題名)台湾新産の粉芽を有するサルオガセ属(ウメノキゴケ科,子嚢菌門)3種 Ohmura, Y., Lin, C-K. & Wang, P-H., 2010. Three sorediate species of the genus Usnea (Parmeliaceae, Ascomycota) new to Taiwan. Memoirs of the National Science Museum National Science Museum. Available at: http://www.academia.edu/download/34317306/26147.pdf [Accessed December 28, 2016]. 【R3-03608】2016/12/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 台湾からUsnea bicolorata、U. hakonensis、およびU. pycnocladaの3種を台湾新産種として報告した。 各種はそれぞれアフリカ/オーストラリア、日本、フィリピン/中国/オーストラリアから報告されていた。 U. bicolorataおよびU. pycnocladaは南投県においてマツ属植物の樹皮に、U. hakonensisは台中市においてサクラ属およびマツ属植物の樹皮にそれぞれ発生した。 (アジア、台湾新産種) Usnea bicolorata Motyka ウチベニサルオガセ 【よく似た種との区別】 Usnea fragilescens 地衣体基部が黒色 粉芽塊が凹形 粉芽が顆粒状 Usnea fulvoreagens 地衣体の基部が黒色 粉芽塊が凹形 粉芽が顆粒状 本種と異なり髄層の皮層側に赤色色素を有するという特徴を欠く Usnea glabrescens 地衣体の基部が黒色 粉芽塊が凹形 粉芽が顆粒状 本種と異なり髄層の皮層側に赤色色素を有するという特徴を欠く Usnea wasmuthii 地衣体の基部が黒色 粉芽塊が凹形 粉芽が顆粒状 本種と異なり髄層の皮層側に赤色色素を有するという特徴を欠く Usnea dorogawensis(ドロガワサルオガセ) 髄層の皮層側に赤色色素を有する 本種と異なり地衣体の枝が膨大しない 本種と異なり地衣体の基部が黒色でない 本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸およびバルバチン酸を含むという特徴を欠く Usnea rubicunda(クシノハサルオガセ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が部分的に赤色 本種と異なり赤色色素が髄層の皮層側ではなく皮層に含まれる Usnea rubrotincta(アカヒゲゴケモドキ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が部分的に赤色 本種と異なり赤色色素が髄層の皮層側ではなく皮層に含まれる (台湾新産種) Usnea hakonensis Asahina ハコネサルオガセ 【よく似た種との区別】 Usnea cornuta 地衣体の枝が膨大する 粉芽塊の直径が地衣体の枝の幅より小さい 粉芽塊が円形 本種と異なり地衣成分として未知成分US1およびUS2を含まない Usnea dasaea(トゲワタゲサルオガセ) 地衣体の枝が膨大する 粉芽塊の直径が地衣体の枝の幅より小さい 粉芽塊が円形 本種と異なり地衣成分として未知成分US1およびUS2を含まない Usnea pygmoidea 地衣体の枝が膨大する 粉芽塊の直径が地衣体の枝の幅より小さい 粉芽塊が円形 本種と異なり地衣成分として未知成分US1およびUS2を含まない (台湾新産種) Usnea pycnoclada Vain. コナフシサルオガセ 【よく似た種との区別】 Usnea dorogawensis(ドロガワサルオガセ) 地衣体の枝が膨大する 粉芽塊が地衣体の枝の直径よりも大きい 粉芽塊が有柄 本種と異なり赤色色素を含む Usnea glabrata(ビホロサルオガセ) 地衣体の枝が膨大する 粉芽塊が地衣体の枝の直径よりも大きい 粉芽塊が有柄 本種と異なり粉芽塊が凸形でない