2025年7月14日 (仮訳)南米産のFulvifomes属2新種 Chen, J. et al. 2025. Two new species of Fulvifomes (Hymenochaetales, Basidiomycota) from South America. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/158957/ [Accessed July 13, 2025] 【R3-12977】2025/7/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ボリビアとエクアドルで採集された2種の菌を検討し、それぞれFulvifomes bolivianus、F. fragilisとして新種記載した。 前者は子実体が多年生蹄形で暗オリーブ色、環紋をあらわし、孔口が小型円形で孔壁が全縁、2菌糸型で担子胞子が類球形であることなどで特徴づけられた。 後者は子実体が一年生で重生し、カレー色~帯黄褐色で、2菌糸型で担子胞子が広楕円形であることなどで特徴づけられた。 Bolivia, St. Cruz Dept., Refugio los Volcanes (新種) Fulvifomes bolivianus Jian Chen, Yuan Yuan, K.Y. Luo, Y.C. Dai & Vlasák 語源…ボリビアの 【よく似た種との区別】 Fulvifomes krugiodendri 子実体が多年生 子実体が傘状で蹄形 子実体表面に亀裂をあらわす 孔口のサイズがほぼ同一 孔壁が厚い 孔壁が全縁 担子胞子のサイズがほぼ同一 菌糸構成が2菌糸型 本種と異なりボリビアではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が暗灰色 本種と異なり孔口面が帯灰褐色 本種と異なり孔口面に光沢がある Fulvifomes squamosus 南米に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりボリビアではなくペルーなどに分布する 本種と異なり傘が蹄形ではなく扁平~三角形 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり肉の菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ecuador, Macará, Reserva Jorupe (新種) Fulvifomes fragilis Jian Chen, Yuan Yuan, K.Y. Luo, Y.C. Dai & Vlasák 語源…脆い 【よく似た種との区別】 Fulvifomes luteoumbrinus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエクアドルではなく米国などに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvifomes indicus 子実体が一年生 子実体が傘状 孔口のサイズがほぼ同一 剛毛を欠く 剛毛状菌糸を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエクアドルではなく中国、東南アジア、オーストラリア、ジンバブエなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Flaviporellus splitgerberi 南米に分布する 子実体が薄い 子実体が鮮黄色 子実体が扇形でしばしばやや柄を持つ 子実体がKOHで赤変する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエクアドルではなく仏領ギアナなどに分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される