(仮訳)分子系統解析および形態学的根拠に基づく中国産のTricholomopsis属2新種
Wang, G. et al. 2026. Two new species of Tricholomopsis (Agaricales) from China based on molecular phylogenetic and morphological evidence. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/185587/ [Accessed April 27, 2026] 【R3-13842】2026/4/27投稿

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3行まとめ

中国の雲南省、福建省、上海市において竹林から採集された菌を検討し、Tricholomopsis roseorubraT. cortinataの2新種を記載した。
前者は傘と柄に帯紫赤色の小鱗片を有し、縁シスチジアに褐色色素の液胞を含むことなどで特徴づけられ、Tricholomopsis節に位置づけられた。
後者は子実体が小型で、つばがクモの巣状、担子胞子が球形であり、Bambusinae節に位置付けられた。
中国雲南省怒江リス族自治州瀘水市片馬鎮

(新種)

Tricholomopsis roseorubra G.S. Wang
語源…ばら赤色の(傘、柄の小鱗片の色から)
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【よく似た種との区別】
Tricholomopsis rutilans(サマツモドキ)
中国に分布する
子実体が明色
傘表面が小鱗片状
柄表面が小鱗片状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフランス、ドイツ、スウェーデンにおける分布が知られている
本種より低標高域に分布する
本種と異なり竹林の地上ではなく針葉樹または広葉樹の材やリターなどに生じる
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体の小鱗片が粗い
本種と異なり子実体の小鱗片が帯灰桃色〜ルビー赤色でない
本種と異なり縁シスチジアに褐色液胞色素を含むという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tricholomopsis flammula(コサマツモドキ)
中国に分布する
傘の色が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスロバキアにおける分布が知られている
本種より低標高域に分布する
本種と異なり竹林の地上ではなく針葉樹または広葉樹の材やリターなどに生じる
本種より傘のサイズが小さい
本種より子実体の小鱗片の密度が低い
本種ほど子実体の鱗片が鮮やかでない
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より側シスチジアの頻度が高い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tricholomopsis pteridiicola
傘の色が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくスペイン、オーストリアなどに分布する
本種より低標高域に分布する
本種と異なり竹林の地上ではなく針葉樹または広葉樹の材やリターなどに生じる
本種より傘のサイズが小さい
本種より子実体の小鱗片の密度が低い
本種ほど子実体の小鱗片の色が鮮やかでない
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より側シスチジアの頻度が高い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tricholomopsis depressa
中国に分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より低標高域に分布する
本種と異なり竹林の地上ではなく針葉樹または広葉樹の材やリターなどに生じる
本種と異なり傘が顕著に窪む
本種より担子胞子の形状がより細長い
本種と異なり縁シスチジアが主に棍棒形ではなく塊茎状である
本種と異なり縁シスチジアに褐色液胞色素を含まず典型的には無色である
本種より側シスチジアの出現頻度が高い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国福建省永安市天宝岩国家自然保護区

(新種)

Tricholomopsis cortinata G.S. Wang, T. Guo & J.P. Liao
語源…クモの巣膜の(つばの形態から)
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【よく似た種との区別】
Tricholomopsis bambusina(ヤブアカゲシメジ)
中国に分布する
タケ関連基質に生じる
子実体が黄色系
子実体表面に小鱗片を有する
側シスチジアを欠く
縁シスチジアが顕著である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なりつばが発達しない
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく通常楕円形である
本種より縁シスチジアの幅が通常狭い
本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形〜球形有柄ではない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tricholomopsis sasae(ササアカゲタケ)
中国に分布する
タケ関連基質に生じる
子実体が黄色系
子実体表面に小鱗片を有する
側シスチジアを欠く
縁シスチジアが顕著である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なりつばが発達しない
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく通常楕円形である
本種より縁シスチジアの幅が通常狭い
本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形〜球形有柄ではない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される