2025年1月11日 (仮訳)中国、海南熱帯雨林国家公園において落葉に発生したXylaria属2新種 Pan, X. et al., 2025. Two new species of Xylaria (Xylariaceae, Ascomycota) associated with fallen leaves in Hainan Tropical Rainforest National Park, China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/140487/ [Accessed January 11, 2025] 【R3-12425】2025/1/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国の海南熱帯雨林国家公園で採集された2種の菌を検討し、Xylaria aciferおよびX. tuberculosaとして新種記載した。 前者は子座が黒色針状粗面で分枝せず、子嚢胞子が褐色~暗褐色の楕円形~紡錘形で直線状の発芽溝を有すること、後者は子座が黒色円筒形粗面で分枝せず、子嚢胞子が褐色楕円形でやや短い直線状の発芽溝を有することなどで特徴づけられた。 世界中の落葉や葉柄に発生するXylaria属46種の検索表を掲載した。 中国海南省海南熱帯雨林国家公園吊羅山地域 (新種) Xylaria acifer Xiao Y. Pan 語源…針状の(子座の形状から) 【よく似た種との区別】 Xylaria hedyosmicola 中国に分布する 落葉に発生する ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子座の子嚢殻の隆起が顕著である 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が褐色 本種と異なり子嚢胞子が楕円形 ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria vittatipiliformis 枯死葉に発生する 形態的に類似している ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなグアドループなどに分布する 本種と異なり子座表面に帯状の縞模様をあらわす 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria vittiformis 落葉に発生する 形態的に類似している 本種と異なり子座表面に帯状の縞模様をあらわす Xylaria appendiculatoides 落葉に発生する 子座の形態が類似している 本種より孔口の形状が鋭い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Xylaria filiformis アジアに分布する 子座の形態が類似している ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり落葉ではなく草本の茎などに発生する 本種と異なり中国ではなくイランなどに分布する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が淡褐色 ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria simplicissima 子座の形態が類似している ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なり落葉ではなく草本の茎などに発生する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子に非細胞性付属物を欠く ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria maitlandii 落葉に発生する 子座の形態がいくぶん類似している 本種と異なり子座表面が毛状 Xylaria tuberculosa 中国に分布する 落葉に発生する 子座が黒色 子座の結実部が円筒形で先端が尖る 子座の不稔部が結実部より短い 柄表面が無毛 子嚢胞子に非細胞性付属物を有する ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座表面の子嚢殻の隆起が明瞭~半露出ではなく半露出~全露出である 本種より子嚢胞子のサイズが小さい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国海南省海南熱帯雨林国家公園吊羅山地域 (新種) Xylaria tuberculosa Xiao Y. Pan 語源…瘤状の(子座の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Xylaria acifer 中国に分布する 落葉に発生する 子座が黒色 子座の結実部が円筒形で先端が尖る 子座の不稔部が結実部より短い 柄表面が無毛 子嚢胞子に非細胞性付属物を有する ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座表面の子嚢殻の隆起が半露出~全露出ではなく明瞭~半露出である 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria hedyosmicola 中国に分布する 落葉に発生する ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座頂部の不稔部が長い 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria petchii 中国に分布する 落葉に発生する 子座が円筒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria polysporicola 中国に分布する 落葉に発生する 子座が円筒形 ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢の先端リングのサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria betulicola 中国に分布する 葉に発生する ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座頂部の不稔部が長い 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria crinalis 中国に分布する ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり落葉ではなく材などに発生する 本種と異なり子座頂部の不稔部が長い 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria filiformis アジアに分布する ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり落葉ではなく草本の茎などに発生する 本種と異なり子座頂部の不稔部が長い 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria simplicissima ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なり落葉ではなく草本の茎などに発生する 本種と異なり子座頂部の不稔部が長い 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria himalayensis 形態的に類似している 本種と異なり柄表面が毛状 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子に非細胞性付属物を欠く Xylaria meliacearum 形態的に類似している ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なり落葉ではなく葉柄や花序などに発生する 本種と異なり子座が硫黄色の外層に覆われる 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS+TUB2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylaria tentaculata 形態的に類似している 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい