2025年2月1日 (仮訳)中国において土壌から分離された昆虫病原性Lecanicillium属2新種 Liu, T. et al. 2025. Two novel entomopathogenic fungal species of Lecanicillium isolated from soil in China. BMC Microbiology. Available at: https://bmcmicrobiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12866-025-03765-3 [Accessed February 1, 2025] 【R3-12487】2025/2/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国において土壌から分離された2種の菌を検討し、Lecanicillium anqingenseおよびL. reniiとして新種記載した。 これらの新種は害虫のハチノスツヅリガおよびニセダイコンアブラムシに対して高い病原性を示した。 前者に対しては60%以上、後者に対しては80%以上の致死率が示され、生物防除の資材としての応用可能性が示された。 中国安徽省安慶市大観区 (新種) Lecanicillium anqingense W. Chen & Q. Weng 語源…安慶産の 【よく似た種との区別】 Lecanicillium psalliotae ITS+nrLSU+TEF+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子形成細胞が輪生する 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い ITS+nrLSU+TEF+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecanicillium renii 中国に分布する 土壌菌である ハチノスツヅリガおよびニセダイコンアブラムシに病原性を示す ITS+nrLSU+TEF+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なりCYA培地でのコロニーの放射状パターンが両面ではなく裏面のみに現れる 本種と異なりCYA培地でのリバースが内側の環で淡黄色、外側の環が橙赤色なのではなく淡桃色 ITS+nrLSU+TEF+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国江西省贛州市寧都県 (新種) Lecanicillium renii W. Chen & Q. Hu 語源…昆虫学者の任順祥氏に献名 【よく似た種との区別】 Lecanicillium anqingense 中国に分布する 土壌菌である ハチノスツヅリガおよびニセダイコンアブラムシに病原性を示す ITS+nrLSU+TEF+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子形成細胞のサイズが小さい 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なりCYA培地でのコロニーの放射状パターンが裏面のみではなく両面に現れる 本種と異なりCYA培地でのリバースが淡桃色ではなく内側の環で淡黄色、外側の環が橙赤色 ITS+nrLSU+TEF+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される