2025年3月29日 (仮訳)和梨と中国梨の黒星病菌、Venturia nashicola:V. pirinaとは異なる種 Ishii, H. & Yanase, H. 2000. Venturia nashicola, the scab fungus of Japanese and Chinese pears: a species distinct from V. pirina. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208617249 [Accessed March 29, 2025] 【R3-12656】2025/3/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本および中国のナシ黒星病菌Venturia nashicolaについて、同種とする意見もあった洋梨のV. pirinaとの関係を再検討した。 日本各地と海外からの分離菌株を包括的に調査し、統計解析を含む形態学的検討、交配試験、接種試験を実施した。 その結果から、本種がV. pirinaとは別種であることを確かめた。 (その他掲載種) Venturia nashicola S. Tanaka & S. Yamamoto 【よく似た種との区別】 Venturia pirina 同じナシ属樹木を宿主とする 宿主に黒星病を引き起こす 冬に有性生殖構造を形成する 春に子嚢胞子を偽子嚢殻から放出する 子嚢のサイズが類似している 子嚢胞子の全長が類似している 子嚢胞子の上部細胞の長さが類似している 本種と異なり和梨ではなく洋梨を宿主とする 本種より子嚢胞子の幅が有意に広い 本種より子嚢胞子の下部細胞が有意に長い 本種より分生子が有意に長い 本種との交配で子嚢も子嚢胞子も形成されない 本種とアイソザイム分析で識別される 本種とITS領域の塩基配列が異なる