(仮訳)マメ科莢果に発生する新種Xylaria chamelensisの全ゲノム配列
Osorio-Navarro, Y. et al. 2026. Whole Genome Sequence of Xylaria chamelensis (Xylariales, Ascomycota), A New Species Associated with Fabaceae Pods. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2026.2675762 [Accessed June 20, 2026] 【R3-14003】2026/6/20投稿

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3行まとめ

メキシコ、ハリスコ州においてマメ科莢果から得られた菌を検討し、Xylaria chamelensisとして新種記載した。
本種の全ゲノム解析、AUGUSTUSによる遺伝子予測、およびオルソログ群に基づく系統ゲノム解析を実施し、本種がXylaria属において独立した系統を形成することを示した。
二次代謝産物生合成遺伝子クラスター、CAZyme、プロテアーゼ遺伝子のゲノムワイド解析により、本種の植物多糖類分解やタンパク質分解に関する代謝ポテンシャルを明らかにした。
Mexico,Jalisco,La Huerta,Chamela-Cuixmala Biosphere Reserve,Chamela Biological Station,Búho Road

(新種)

Xylaria chamelensis Y. Osorio, R. Valenz., Hdz-Rdz., Raymundo, Hernández-García
語源…チャメラ(生物学研究所)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xylaria ianthinovelutina
莢果に発生する
本種より子座のサイズが大きい
本種と異なり子座が帯赤褐色~暗褐色でない
本種と異なり柄基部表面のみが微細なビロード状という特徴を欠く
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子が左右対称であるという特徴を欠く
Xylaria scruposa
子座が分枝しない棍棒形有柄
孔口が明瞭である
子嚢胞子の発芽溝が僅かにS字状である
全ゲノムオルソログ解析およびITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなくマルティニークなどに分布する
本種と異なりマメ科莢果のみに発生するという特徴を欠く
本種と異なり子座表面が羊毛状の毛被に覆われる
本種より子嚢胞子が長い
本種は子座外層に多角形〜伸長形の鱗片を有する
全ゲノムオルソログ解析およびITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xylaria feejeensis
子座が群生する
子座が帯赤褐色である
子座が分枝しない円筒形
子嚢殻の隆起が僅かにしか露出しない
子嚢の先端構造の幅が高さより広い
子嚢胞子が楕円形
子嚢胞子の発芽溝がほぼ全長に及ぶ
全ゲノムオルソログ解析およびITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなく台湾などに分布する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子に陰性染色下で粘液状の細胞性付属物を有する
全ゲノムオルソログ解析およびITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xylaria fabacearum
同じマメ科植物を宿主とする
莢果に発生する
本種と異なり子座が分枝することがある
本種と異なり子座表面に毛被を欠く
Xylaria microcarpa
同じマメ科植物を宿主とする
莢果に発生する
本種と異なり子座表面全体が綿毛状である
本種と異なり子嚢胞子が帯オリーブ褐色~暗褐色ではなく淡褐色である
本種と異なり子嚢胞子の発芽溝が時に僅かにS字状なのではなく直線状である
Xylaria culleniae
同じマメ科植物を宿主とする
莢果に発生する
本種と異なり子座表面が綿毛状である
本種と異なり子嚢胞子に無色の鞘を有する
Heteroxylaria oxyacanthae
北米に分布する
莢果に発生する
ITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなく米国などに分布する
本種と異なりマメ科ではなくサンザシ属植物などを宿主とする
本種と異なり果実の殻などに生息する
ITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される