ヨーロッパにおける北米産樹脂生マイコカリキウム目3種およびChaenothecopsis oregana Rikkinenの再評価
Tuovila, H., Larsson, P., Rikkinen, J. 2011. Three resinicolous North American species of Mycocaliciales in Europe with a re-evaluation of Chaenothecopsis oregana Rikkinen. Karstenia. Available at: http://www.researchgate.net/publication/52009044_Three_resinicolous_North_American_species_of_Mycocaliciales_in_Europe_with_a_re-evaluation_of_Chaenothecopsis_oregana_Rikkinen/file/72e7e51d538db2111c.pdf [Accessed July 4, 2014].
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3行まとめ
- ヨーロッパにおける樹脂生のChaenothecopsis属菌3種の分類、生態、分布を検討した。
- C. oreganaのタイプ標本を再検討して2分類群が混在していることを示し、C. diabolicaおよびC. zebrinaとして改めて新種記載した。
- また、ヨーロッパ産C. montanaを検討して詳細に記載した。
掲載種 (3)
NEW(新種)
Chaenothecopsis diabolica
語源…悪魔の(長い間C. zebrinaと混同され、その陰に隠れて知られてこなかったことから)
USA. Oregon. Benton County, McDonald Research Forest, between Sulphur Springs trailhead and Forest Service Road 800 44°38'47 N 123°19'19 W地図で開く ↗
比較 (6)
北米およびヨーロッパに分布する
同所的に発生する(同じ基質に発生することもある)
針葉樹の樹脂を基質とする
形態的に類似している(長年混同されてきた)
子嚢果が微小
針葉樹の樹脂を基質とする
子嚢胞子が無隔壁
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子に畝状装飾を持たず平滑
針葉樹の樹脂を基質とする
子嚢胞子が無隔壁
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい
本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘状ではなく円筒形
本種と柄の構造が非常に異なる
本種と異なり子嚢果が子座から生じる
本種と子嚢頂部の構造が異なる
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり側糸が分枝する
柄の菌糸が厚壁
柄の菌糸がIKIで赤色に呈色する
本種と異なり針葉樹の樹脂ではなく被子植物の滲出物を基質とする
本種と多くの形態形質が異なる
同所的に発生する(同じ基質に発生することもある)
NEW(新種)
Chaenotheopsis zebrina
語源…シマウマの(顕微鏡下での子嚢果の色調から)
USA. Oregon. Polk County, Little Sinks Research Natural Area 44°50'03 N 123°26'04 W地図で開く ↗
比較 (4)
北米およびヨーロッパに分布する
同所的に発生する(同じ基質に発生することもある)
針葉樹の樹脂を基質とする
形態的に類似している(長年混同されてきた)
子嚢果が微小
同所的に発生する
針葉樹の樹脂を基質とする
本種より古く硬い樹脂ではなく新しく軟らかい樹脂に発生する傾向がある
針葉樹の樹脂を基質とする
子嚢胞子の形態が非常に類似している
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり子実上層の構造が非常に硬いという特徴を欠く
本種と子嚢果の柄の菌糸の構造が非常に異なる
本種と異なり子嚢果全体がIKIで赤色に呈色するという特徴を欠く
外皮層の形態がやや類似している
子嚢果の柄の構造がやや類似している
本種と異なり熱帯に分布する
本種と異なり針葉樹の樹脂ではなくマンゴーの滲出物を基質とする
本種と子嚢の形態が非常に異なる
本種と子嚢胞子の形態が非常に異なる
その他掲載種(その他掲載種)
Chaenothecopsis montana
比較 (3)
子嚢の先端が比較的厚壁
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子が無隔壁
本種と異なり子嚢果の柄が帯褐色~黒色ではなく灰色
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい
本種と異なり子嚢胞子が卵形~楕円形ではなく円筒形
本種と異なり側糸が冠状~樹状に多数分枝するのではなく、1-2回しか分枝しない
本種と異なり側糸の先端が強く着色することがない
顕微鏡的形質の一部が類似している
子嚢の先端が強く厚壁になる
側糸が樹枝状に分枝する
子実層が強いアミロイド性を示す
分子系統解析で近縁(未発表)
本種と異なり子嚢盤が灰色
本種と異なり子実上層に胞子塊による黒い斑点状の模様が生じる
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい
本種より側糸の幅が狭い
顕微鏡的形質の一部が類似している
子嚢の先端が強く厚壁になる
側糸が樹枝状に分枝する
子実層が強いアミロイド性を示す
分子系統解析で近縁(未発表)
本種と異なり子嚢盤の上に明るい硫黄色の粉を伴う
本種より側糸の先端が丸い
本種より側糸の先端が膨大する
本種と異なり側糸の先端が着色することがない
本種と異なり側糸の先端が稀にしか厚壁化しない
本種と異なり子実層にゼラチン状の物質を欠く