2023年10月10日 (仮訳)在来のヨーロッパの森林から記載されたBiatora属地衣の顕著な1新種 Palice, Z. et al. 2023. A distinctive new species of Biatora (Ramalinaceae, Lecanorales) described from native European forests. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/distinctive-new-species-of-biatora-ramalinaceae-lecanorales-described-from-native-european-forests/98BDB0BD59ED748FDED8F108B0F2AA23 [Accessed October 10, 2023] 【R3-11048】2023/10/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ノルウェー、ウクライナ、チェコ、ロシアの森林で採集された痂状地衣の一種を検討し、Biatora amylaceaとして新種記載した。 本種は粉芽塊に青緑色の色素を含み、”thalline hyphae”がアミロイドであり、分子系統解析でB. radicicolaとともに孤立したグループをなした。 本種は稀産種であり、原生林の生物指標種として機能する可能性が考えられた。 Norway, Sogn og Fjordane, Gloppen, Våtedalen valley (新種) Biatora amylacea Palice, Malíček, Vondrák & Printzen 語源…アミロイドの(果殻および”thalline hyphae”の呈色反応から) 【よく似た種との区別】 Biatora radicicola 稀産種である ウクライナに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器が帯青灰色 ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスウェーデンにおける分布が知られている 本種と異なり岩上生地衣としても知られている 本種と異なり果殻がアミロイドではなく非アミロイドである ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Biatora beckhausii ノルウェーに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器が帯青灰色 ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり果殻がアミロイドではなく非アミロイドである ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Biatora globulosa 北欧に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器が帯青灰色 ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスウェーデンにおける分布が知られている 本種と異なり果殻がアミロイドではなく非アミロイドである ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Biatora hemipolia 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器が帯青灰色 本種と異なり果殻がアミロイドではなく非アミロイドである Biatora aegrefaciens 果殻がアミロイドである 本種と異なり子器が橙色~帯赤褐色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3 Biatora rufidula 果殻がアミロイドである ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なり子器が橙色~帯赤褐色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3 ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecidea betulicola f. endamylea 子器が暗灰色 果殻がアミロイドである 本種より果殻が目立つ 本種と異なり子嚢に8を超える胞子を含む Caloplaca ahtii 栄養散布体が青緑色~青灰色 地衣成分を欠く 青緑色色素を含む 本種と異なり色素がSedifolia-greyとよばれる Caloplaca turkuensis 栄養散布体が青緑色~青灰色 地衣成分を欠く 青緑色色素を含む 本種と異なり色素がSedifolia-greyとよばれる Parvoplaca nigroblastidiata 栄養散布体が青緑色~青灰色 地衣成分を欠く 青緑色色素を含む 本種と異なり色素がSedifolia-greyとよばれる Bacidia caesiovirens 散布体にCinereorufa-green色素を含む 下生菌糸にCinereorufa-green色素を含む 本種より裂芽状小粒のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分を欠くのではなく時に有する(痕跡的なアトラノリン)