2018年9月27日 (仮訳)中国南部産の食用イグチの新種、Rubroboletus esculentus Zhao, K. & Shao, H-M. 2017. A new edible bolete, Rubroboletus esculentus, from Southwestern China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.303.3.4 [Accessed September 27, 2018]. 【R3-05528】2018/9/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省および雲南省で採集された菌を検討し、Rubroboletus esculentusとして新種記載した。 本種は傘が鮮赤色で湿時非常に粘性があり、管孔が血赤色~帯褐赤色、柄が黄色で表面が小粒状、芳香があり、担子胞子が平滑であることなどで特徴づけられた。 本新種を含む東アジア産Rubroboletus属菌の検索表を掲載した。 中国四川省小金県沃日郷班東山 (新種) Rubroboletus esculentus Kuan Zhao, Hui M. Shao & Zhu L. Yang 語源…食用の 【よく似た種との区別】 Rubroboletus legaliae ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくドイツなどに分布する 本種と異なり傘が鮮赤色ではなく灰色~帯灰褐色で縁部が桃色を帯びる 本種と異なり子実体に酸味がある ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rubroboletus latisporus 中国に分布する 傘が鮮赤色 傘表面が無毛 傘表面がゼラチン質 傘表面が乾燥時光沢を有する 柄表面に網目模様を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托表面が成熟時血赤色~帯褐赤色ではなく黄色~橙赤色 本種と異なり肉が黄色~明黄色ではなく類白色~帯灰色 本種と異なり子実体に芳香を有するのではなく特別な臭いを欠く 本種と異なり担子胞子がイグチ型ではなく卵状楕円形 本種と異なり担子胞子の胞子盤が明瞭ではなく不明瞭 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rubroboletus rhodoxanthus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄表面に粗い網目模様を有する 本種と異なり食用きのこではなく毒きのこと考えられている ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rubroboletus dupainii 広葉樹を宿主とする 傘が鮮赤色 傘表面に光沢を有する 子実層托表面が血赤色~帯褐赤色 柄が黄色 柄表面にはっきりとした網目模様を有さない ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なり子実体が黒青色に変色する 本種と異なり子実体に芳香があるのではなく特別な臭いを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rubroboletus lupinus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく北米などに分布する 本種と異なり傘が鮮赤色ではなく淡桃色~帯赤桃色 本種と異なり子実体に芳香があるのではなく特別な臭いを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される