2022年8月14日 (仮訳)メキシコ東部の山地雲霧林に産したLaccaria属1新種 Montoya, L. et al., 2015. A new species of Laccaria in montane cloud forest from eastern Mexico. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1340354015000376 [Accessed August 14, 2022] 【R3-09783】2022/8/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、ベラクルス州の雲霧林で採集された菌を検討し、Laccaria roseoalbescensとして新種記載した。 本種は子実体が帯桃ばら色で細長く、のちに白色になり、傘が小型で初め半透明条線をあらわし、襞が疎で、担子胞子が球形、シスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。 分子系統解析では本種と同属他種との系統関係は明らかにならなかった。 Mexico, Veracruz State, Xalapa, Santuario del Bosque de Niebla del Jardin Botanico Francisco Javier Clavijero (新種) Laccaria roseoalbescens T. J. Baroni, Montoya & Bandala 語源…ばら色と白色の(初めの色と変色後の色から) 【よく似た種との区別】 Laccaria alba コナラ属の樹下で生育することがある 子実体がほぼ白色のことがある ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなく中国などに分布する 本種と異なりマテバシイ属の樹下で生育することがある 本種より子実体ががっしりとしている 本種より子実体の質感が堅い 本種と異なり傘縁部がやや溝線状 本種と異なり子実体に特別な臭いを欠く 本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する 本種と異なり傘実質が密に錯綜した繊維状薄壁の菌糸からなる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laccaria striatula 北米に分布する 子実体の丈が類似している 傘縁部に半透明条線をあらわす 担子胞子が球形 担子胞子の装飾が大型刺状 縁シスチジアを欠く 本種と異なりメキシコではなく北米北東部などに分布する 本種と異なり傘が帯赤褐色~橙褐色で老成しても白色にならない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より襞実質菌糸の幅が広い 本種と異なり傘表皮菌糸が束をなす