2017年6月25日 (仮訳)タスマニア産マルゴケ属地衣の1新種 McCarthy, PM. & Kantvilas, G., 2017. A new species of Porina (lichenized Ascomycota, Porinaceae) from Tasmania. Telopea. Available at: https://openjournals.library.sydney.edu.au/index.php/TEL/article/view/11100 [Accessed June 25, 2017]. 【R3-04148】2017/06/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア、タスマニア州北西部の河川の珪質岩に発生した地衣の一種を検討し、Porina australisとして新種記載した。 本種は地衣体が黄褐色~暗さび赤褐色で小区画~亀裂を生じ、被子器が帯黒色で中型、子嚢胞子が紡錘形~狭長楕円形で7(-9)隔壁を有することなどで特徴づけられた。 本種の生息環境は季節によって氾濫が起こる河川で、他にも同様の環境に生息する特徴的な岩上生地衣が見られた。 Australia, Tasmania, Frankland River, at bridge on Blackwater Road (新種) Porina australis P.M.McCarthy & Kantvilas 語源…南方の 【よく似た種との区別】 Porina howeana 被子器の顕微鏡的形態が類似している 子嚢胞子が7隔壁のことがある 本種と異なりタスマニア島ではなくロード・ハウ島などに分布する 本種より被子器のサイズが小さい 本種より被子器の断面が暗色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子のペリスポアが明らかでないか薄いのではなく厚い Porina otagensis 本種と異なりタスマニア島ではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なり半水生菌として知られている 本種より子嚢胞子が短い 本種と子囊果周辺組織外壁の構造が異なる Porina muluensis 本種と異なりタスマニア島ではなくボルネオなどに分布する 本種より地衣体が厚い 本種より地衣体が淡色 本種より被子器のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Porina kantvilasii タスマニア島に分布する 子囊果周辺組織外壁の形態が類似している 本種と異なりニュージーランド、キャンベル島などにおける分布が知られている 本種と異なり被子器が帯黒褐色~黒色ではなく橙褐色~帯黒色 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~狭長楕円形ではなく細長い糸状~糸状 本種と異なり子囊果周辺組織外壁が共生藻の細胞を超えて生育するのではなく囲む Porina guentheri オーストラリアに分布する 珪質岩に発生する 地衣体表面が小区画状~亀裂状 子嚢胞子の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なりタスマニア島ではなくオーストラリア東海岸、西オーストラリア南西部などに分布する 本種と異なり半水生菌として知られている 本種と異なり被子器が帯黒褐色~黒色ではなく黒色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が7(-9)ではなく(6–)7(–9) 本種と異なり子囊果周辺組織外壁の断面が一様に緑黒色~紫黒色 本種と異なり果托が無色~紫黒色 Porina impolita オーストラリア、タスマニア州に分布する 被子器のサイズがほぼ同一 子嚢胞子の長さが同等 子嚢胞子に7隔壁を有することがある 本種と異なりニューサウスウェールズ州、ビクトリア州などにおける分布が知られている 本種と異なり岩上ではなく樹皮上に生じる 本種より地衣体が薄い 本種と異なり地衣体が帯緑色 本種と異なり地衣体が連続的 本種と異なり被子器の色が表面の色とほぼ同色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子囊果周辺組織外壁が一様に淡橙褐色~橙褐色