2024年1月3日 (仮訳)カンピリディア様分生子果および付属糸のある分生子を形成する顕著かつ広範に分布するMycocalicium属地衣生菌 Ertz, D. et al. 2023. A remarkable and widespread new lichenicolous species of Mycocalicium (Sphinctrinaceae) producing campylidia-like conidiomata and appendiculate conidia. Plant and Fungal Systematics. Available at: https://pfsyst.botany.pl/A-remarkable-and-widespread-new-lichenicolous-species-of-Mycocalicium-Sphinctrinaceae,171535,0,2.html [Accessed January 3, 2024] 【R3-11303】2024/1/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストリア、メキシコ、および米国において採集された地衣生菌の一種を検討し、Mycocalicium campylidiophorumとして新種記載した。 本種は分生子に多数の付属糸を有することが特徴的であり、これは既知のMycocalicium属では知られてなかった形質であった。 163年前にコロンビアで採集されたOpegrapha chionographaのタイプ標本にも本新種が見出されたほか、O. blakiiをこの種のシノニムとした。 Austria, Steiermark, Nordalpen, Steirisches Salzkammergut, Mitterndorfer Becken, -2.17 km SSW Bad Mitterndorf, Hinterberg, 400 m N des Mündungsbereichs der Salza in den Salzastausee (新種) Mycocalicium campylidiophorum Ertz, Komposch, Huereca, Lendemer & Diederich 語源…カンピリディアを有する 【よく似た種との区別】 Mycocalicium rapax 同じトリハダゴケ目地衣を宿主とする 本種と異なりOchrolechiaおよびOpegrapha属地衣ではなくLepra leoninaなどを宿主とする 本種と異なり宿主地衣体に暗色のパッチ状または三日月形の領域を生じる 本種と異なり子嚢盤を形成する 本種と異なり無性世代が知られていない Mycocalicium chiodectonicola 南米に分布する 本種と異なりOchrolechiaおよびOpegrapha属地衣ではなくホシゴケ目地衣などを 宿主とする 本種と異なり分生子に付属糸を欠く Mycocalicium enterographicola 南米に分布する 地衣生菌である 本種と異なりOchrolechiaおよびOpegrapha属ではなくホシゴケ目地衣などを宿主とする 本種と異なり分生子に付属糸を欠く Mycocalicium subtile(アリピンゴケ) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣ではなく材、まれに樹皮に生息する 本種と異なり有性世代が知られている 本種より分生子果のサイズがずっと小さい 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子がいくぶん屈曲するか不規則形である 本種と異なり分生子に付属糸を欠く 本種と異なり厚壁胞子が知られている ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Opegrapha chionographa Nyl.