2024年2月21日 (仮訳)ミクロネシア連邦産Fulvifomes属菌の分類学的研究および2新種の同定 Suh, H. et al. 2024. A taxonomic study of Fulvifomes (Hymenochaetales, Basidiomycota) in the Federated States of Micronesia and identification of two new species. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s11557-024-01946-4.pdf [Accessed February 21, 2024] 【R3-11451】2024/2/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ミクロネシア連邦からFulvifomes labyrinthusおよびF. rhizophorusの2新種を記載した。 前者はホウガンヒルギ属樹木に発生し、孔口が部分的に不規則形であり、後者はヤエヤマヒルギ属樹木に発生し、子実体が蹄形であることなどで特徴づけられた。 また、ミクロネシア連邦新産種としてF. halophilusを報告した。 Federated States of Micronesia, Chuuk State, Weno Island (新種) Fulvifomes labyrinthus H. Suh, Y. Cho, D. Kim & Y.W. Lim 語源…迷路状の(孔口の形状から) 【よく似た種との区別】 Fulvifomes xylocarpicola 同じホウガンヒルギに発生する 形態的に類似している ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりミクロネシア連邦ではなくタイなどに分布する 本種と異なり傘が帯赤褐色でない 本種と異なり孔口が部分的に不規則形という特徴を欠く ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvifomes labyrinthus ミクロネシア連邦に分布する ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤエヤマヒルギ属ではなくホウガンヒルギ属樹木に生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Federated States of Micronesia, Kosrae Lelu (新種) Fulvifomes rhizophorus H. Suh, Y. Cho, D. Kim & Y.W. Lim 語源…ヤエヤマヒルギ属の 【よく似た種との区別】 Fulvifomes labyrinthus ミクロネシア連邦に分布する ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤエヤマヒルギ属ではなくホウガンヒルギ属樹木に生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvifomes halophilus ミクロネシア連邦に分布する ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイ、ボルネオ島における分布が知られている 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ミクロネシア連邦新産種) Fulvifomes halophilus T. Hattori, Sakayaroj & E.G.B. Jones 【よく似た種との区別】 Fulvifomes rhizophorus ミクロネシア連邦に分布する ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイ、ボルネオ島における分布が知られていない 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される