2020年1月15日 (仮訳)フェノスカンジアの地衣類相への追加 (3) Ekman, S. et al., 2019. Additions to the lichen flora of Fennoscandia III. Graphis Scripta. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Mans_Svensson/publication/336133994_Additions_to_the_lichen_flora_of_Fennoscandia_III/links/5d91afb5a6fdcc2554a6ac02/Additions-to-the-lichen-flora-of-Fennoscandia-III.pdf [Accessed January 15, 2020] 【R3-06955】2020/1/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 6種の地衣類と7種の地衣生菌類をスウェーデン新産種として報告した。 また、2種の地衣類をノルウェー新産種、1種の地衣類をフィンランド新産種としてそれぞれ報告した。 新組み合わせBacidina modestaを提唱し、Raphiospora viridescensのレクトタイプ標本を指定した。 (フェノスカンジア、スウェーデン新産種) Adelococcus alpestris (Zopf) Theiss. & Syd. (スウェーデン新産種) Ameliella grisea Fryday & Coppins 【よく似た種との区別】 Ameliella andreaeicola 本種と異なり地衣体が灰色ではなく褐色 本種より子嚢胞子が長い (フェノスカンジア、フィンランド新産種) Bacidina indigens (Vain.) S. Ekman & Gerasimova (スウェーデン新産種) Bacidina mendax Czarnota & Guz.-Krzem. 【よく似た種との区別】 Bacidina neosquamulosa 地衣体が良好に発達する 子器の色の変異が大きい 本種より地衣体の小粒の直径が小さい 本種と異なり子器盤と縁部が常に同色なのではなく縁部が子器盤よりも淡色 本種より子器の縁が薄い 本種より子器の縁が早く凸形になる傾向がある可能性がある 本種と異なりゴニオシストを生じる 本種より粉子が水中で凝集する傾向がある Bacidina adastra 地衣体が良好に発達する 子器の色の変異が大きい 本種と異なりゴニオシストを生じる (新組み合わせ、スウェーデン新産種) Bacidina modesta (Zwackh ex Vain.) S. Ekman 旧名:Biatora modesta Zwackh ex Vain. 【よく似た種との区別】 Bacidina arnoldiana 形態的に類似している(区別されてこなかった) 本種と異なり主に樹皮生なのではなく岩上生 本種と異なり地衣体が珊瑚状、樹状で直立するのではなく薄い痂状 本種と異なり子器の縁に白色の粉霜を伴う 本種と異なり果殻にしばしば結晶を含む 本種と異なり粉子が一端でより屈曲するのではなく両端で等しく屈曲する (スウェーデン新産種) Biatora chrysanthoides Printzen & Tønsberg 【よく似た種との区別】 Biatora chrysantha 形態的に類似している(不稔の場合に識別困難) 粉芽を有する 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子実層がC+赤色でない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい (ノルウェー、スウェーデン新産種) Biatora radicicola Printzen, Palice & J.P. Halda 【よく似た種との区別】 Biatora globulosa 樹皮生のことがある 断面の形態が類似している 本種ほど子器の断面が鮮やかに色づかない 本種と異なり果殻が間もなく反り返る 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と系統的に遠縁(先行研究) (フェノスカンジア、スウェーデン新産種) Heteroacanthella ellipsospora J.C. Zamora, Pérez-Ortega & V.J. Rico 【よく似た種との区別】 Tremella endosporogena 同じ宿主である 担子器が単胞子性 本種よりゴールのサイズがずっと大きい 本種と異なりゴールが帯緑色 本種と異なりゴールがかなり新鮮時ゼラチン質である 本種より担子器のサイズが大きい 本種と異なり担子器に刺を欠く 本種と異なり担子器が無柄 本種と異なり担子胞子が球形~類球形 本種と異なり分生子を生じる”vessel-like”細胞をしばしば有する 本種と異なり菌糸にクランプを欠く (フェノスカンジア、スウェーデン新産種) Llimoniella catapyrenii Zhurb., Kukwa & Flakus 【よく似た種との区別】 Llimoniella placopsidis 本種と異なりフェノスカンジアにおける分布が知られていない 本種と異なりアナウロコゴケ属ではなくデイジーゴケ属地衣などを宿主とする 本種より子嚢胞子が短い Llimoniella adnata 本種と異なりフェノスカンジアにおける分布が知られていない 本種と異なりアナウロコゴケ属ではなくヒメカワイワタケ属地衣などを宿主とする 本種より子嚢盤のサイズが大きい 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い (フェノスカンジア、スウェーデン新産種) Micarea sambuci van den Boom, M.Brand, Coppins & Sérus 【よく似た種との区別】 Micarea nitschkeana 樹皮生地衣である 本種より酸性の樹皮に生じる傾向がある 本種より子器が濃色 本種ほど子器縁部の永存性が高くない 本種より粉子が長い (スウェーデン新産種) Sphaerellothecium siphulae Zhurb. (スウェーデン新産種) Tremella christiansenii Diederich 【よく似た種との区別】 Heterocephalacria physciacearum 同所的に分布する(スウェーデン) 同時に発生することがある 同じムカデゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なり多数のゴールを生じる 本種より子実体のサイズがしばしばずっと小さい 本種と担子器の形状が異なる 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形 (スウェーデン新産種) Tremella macrobasidiata J.C. Zamora, Pérez-Ortega & V.J. Rico (フェノスカンジア、スウェーデン新産種) Tremella tuckerae Diederich 【よく似た種との区別】 Tremella ramalinae スウェーデンに分布する 同じカラタチゴケ属地衣を宿主とする 本種とゴールの形態が異なる 本種と担子器の形態が異なる Tremella cetra スウェーデンに分布する 同じカラタチゴケ属地衣を宿主とする 肉眼的形態が類似している 本種ほどゴールが明瞭でない 本種より担子器の形状が丸い 本種と異なり担子器にしばしば柄を有する 本種と異なり担子器下囊が成熟時伸長しない 本種と異なり菌糸に不完全なクランプを有する