2024年2月22日 (仮訳)新属Alloexidiopsis:キクラゲ目における属の境界の改訂 Liu, S-L. et al. 2022. Alloexidiopsis gen. nov., A Revision of Generic Delimitation in Auriculariales (Basidiomycota). Frontiers in Microbiology. Available at: https://doi.org/10.3389/fmicb.2022.894641 [Accessed February 21, 2024] 【R3-11453】2024/2/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ キクラゲ目の属間関係を明らかにするために包括的な分子系統解析を実施し、新属Alloexidiopsisを提唱した。 また、A. australiensisおよびA. schistaceaの2新種を記載したほか、3種をこの新属に移した。 Alloexidiopsis属と他属の形態的差異をまとめたほか、5種の検索表を掲載した。 Australia, Tasmania, Hobart, and Mount Wellington (新種) Alloexidiopsis australiensis S.L. Liu, Z.Q. Shen & L.W. Zhou 語源…(属名)異なるExidiopsis属/(種小名)オーストラリア産の 【よく似た種との区別】 Alloexidiopsis calcea 子実層托が平滑 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなく北半球に分布する 本種と異なり子実層托が新鮮時クリーム色~淡橙色ではなく新鮮時帯灰白色~黄褐色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alloexidiopsis nivea 子実層托が平滑 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exidiopsis macrospora 子実体が革質 シスチジアを有する ハイフィディアを有する 本種と異なり子実体が乾燥時反曲する 本種より担子胞子のサイズが小さい 中国四川省宜賓市屏山県老君山国家級自然保護区 (新種) Alloexidiopsis schistacea L.W. Zhou & S.L. Liu 語源…片岩の(子実体の色から) 【よく似た種との区別】 Alloexidiopsis yunnanensis 子実体が帯灰色 子実層托がグランディニオイド~歯牙状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子器の細胞数が2-3 本種より担子胞子が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exidiopsis badia シスチジアを有する ハイフィディアを有する 本種と異なり子実体が革質ではなく膠質 本種より担子胞子のサイズが大きい Exidiopsis umbrina シスチジアを有する ハイフィディアを有する 本種と異なり子実体が革質ではなく膠質 (新組み合わせ) Alloexidiopsis calcea (Pers.) L.W. Zhou & S.L. Liu 旧名:Exidiopsis calcea (Pers.) K. Wells (基礎異名はThelephora calcea Pers.) 【よく似た種との区別】 Alloexidiopsis australiensis 子実層托が平滑 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北半球ではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり子実層托が新鮮時帯灰白色~黄褐色ではなく新鮮時クリーム色~淡橙色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Alloexidiopsis nivea (J.J. Li & C.L. Zhao) L.W. Zhou & S.L. Liu 旧名:Heteroradulum niveum J.J. Li & C.L. Zhao 【よく似た種との区別】 Alloexidiopsis australiensis 子実層托が平滑 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Alloexidiopsis yunnanensis (C.L. Zhao) L.W. Zhou & S.L. Liu 旧名:Heteroradulum yunnanense C.L. Zhao 【よく似た種との区別】 Alloexidiopsis schistacea 子実体が帯灰色 子実層托がグランディニオイド~歯牙状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子器の細胞数が2-3でない 本種より担子胞子が短い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される