2024年2月4日 (仮訳)Alternaria yunnanensis:中国においてパラゴムノキの葉に斑点病を引き起こすAlternaria属新種 Cai, Z-Y. et al. 2019. Alternaria yunnanensis sp. nov., a New Alternaria Species Causing Foliage Spot of Rubber Tree in China. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2019.1575584 [Accessed February 4, 2023] 【R3-11398】2024/2/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてパラゴムノキの葉に生じた斑点病を検討し、病原菌をAlternaria yunnanensisとして新種記載した。 本種はPorri節に含まれ、分生子が比較的大型で、長い分枝する嘴を有し、分子系統解析でも同節のクレードに含まれた。 接種試験により本種の宿主に対する病原性を確かめた。 中国雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州瑞麗市莫里 (新種) Alternaria yunnanensis Z.Y. Cai, X.Y. Liu, Y.X. Liu & Y.P. Shi 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Alternaria sennae アジアに分布する 分生子の形態が類似している ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する 本種と異なりパラゴムノキではなくハナセンナなどを宿主とする 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子頂部の嘴が分枝しないのではなく時に1回分枝する 本種と異なり分生子の隔壁部がしばしば明瞭に狭窄するのではなく横隔壁周辺が僅かに狭窄する 本種と異なり分生子の隔壁数が5-10ではなく7-8である ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria deserticola ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくナミビアなどに分布する 本種と異なりパラゴムノキではなく土壌などから分離される 本種と異なりV-8寒天培地で分生子を豊富に形成するのではなく形成しない ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria sidae 宿主に斑点病を引き起こす 葉に生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくキリバスなどに分布する 本種と異なりパラゴムノキではなくキンコジカ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく点状装飾を有する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria cyamopsidis 宿主に斑点病を引き起こす 葉に生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりパラゴムノキではなくクラスタマメなどを宿主とする 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく点状装飾を有する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria rostellata ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりパラゴムノキではなくトウダイグサ属植物などを宿主とする 本種より分生子の嘴が通常短い 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく点状装飾を有する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria thunbergiae アジアに分布する 宿主に斑点病を引き起こす 葉に生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリア、イラン、ニュージーランドなどに分布する 本種より分生子のサイズが明瞭に大きい 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく点状装飾を有する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria nitrimali 宿主に斑点病を引き起こす 葉に生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なりパラゴムノキではなくナス属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく点状装飾を有する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Alternaria alternata 中国に分布する 同じパラゴムノキを宿主とする 宿主に斑点病を引き起こす 葉に生息する 本種より分生子のサイズが明瞭に小さい Alternaria heveae 同じパラゴムノキを宿主とする 宿主に病原性を有する 本種より分生子のサイズが明瞭に小さい