2023年10月11日 (仮訳)Lecanora polytropaの地衣生菌である2新種Arthonia epipolytropaとArthonia subclemens、およびこの普通種に生じることが知られている微小菌類の検索表 Hafellner, J. & Grube, M. 2023. Arthonia epipolytropa and Arthonia subclemens, two new lichenicolous species on Lecanora polytropa, with a key to the microfungi known on this common species. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/arthonia-epipolytropa-and-arthonia-subclemens-two-new-lichenicolous-species-on-lecanora-polytropa-with-a-key-to-the-microfungi-known-on-this-common-species/5F8AF4DF39B5C17E3D2FC6C8CB02FCD7 [Accessed October 11, 2023] 【R3-11050】2023/10/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Lecanora polytropaの地衣生菌であるArthonia epipolytropaおよびA. subclemensを新種記載した。 前者はアルプスやヨーロッパ、北米に、後者はアルプスの東部や南欧の山地のみに分布していた。 同じL. polytropaに生じる菌類の検索表を掲載した。 Austria, Kärnten, Ostalpen, Zentralalpen, Saualpe W von Wolfsberg, sanfte SE-exponierte Hänge zwischen Ladinger Spitz und Speikkogel, NE unterhalb der Wolfsberger Hütte (新種) Arthonia epipolytropa Hafellner & Grube 語源…Lecanora polytropa上の 【よく似た種との区別】 Arthonia subvarians オーストリアに分布する 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりLecanora polytropaではなくL. dispersaなどを宿主とする Arthonia subclemens オーストリアに分布する 同じLecanora polytropaを宿主とする 宿主にゴールを誘導しない 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり子嚢果が固着するのではなく埋生する 本種と異なり子嚢果が顕著に密になるという特徴を欠く 本種と異なり子実下層が暗色ではなく淡色~帯褐色 本種より子嚢胞子が長い 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁がやや中位ではなく下端に近い位置にある Italy, Trentino-Alto Adige, South Tyrol (Südtirol), Eastern Alps, Ötztal Alps, Val Venosta (Vinschgau), mountains NE above the village Silandro (Schlanders), ridge NNE above of Schönputz (新種) Arthonia subclemens Hafellner, Grube & Muggia 語源…Arthonia clemens類似の 【よく似た種との区別】 Arthonia epipolytropa オーストリアに分布する 同じLecanora polytropaを宿主とする 宿主にゴールを誘導しない 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり子嚢果が埋生するのではなく固着する 本種と異なり子嚢果が顕著に密になる 本種と異なり子実下層が淡色~帯褐色ではなく暗色 本種より子嚢胞子が短い 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁が下端に近い位置ではなくやや中位にある Arthonia clemens 地衣生菌である 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なりLecanora polytropaではなくOmphalodina属地衣のみを宿主とする 本種と異なり子嚢果が顕著な凸形でクッション状 本種より子嚢胞子のサイズがやや小さい 本種ほど子嚢胞子の隔壁の位置が偏らない Arthonia protoparmeliopseos 地衣生菌である 本種と異なりLecanora polytropaではなくProtoparmeliopsis muralisのみを宿主とするとみられる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく2-3 Arthonia varians 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりLecanora polytropaではなくL. rupicolaおよびその近縁種を宿主とする 本種と異なり子嚢果が融合して最終的に宿主子器盤全体を覆う傾向がある 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく3である Arthonia sherparum 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりLecanora polytropaではなくL. sherparumを宿主とする 本種と異なり子嚢果が顕著な凸形 本種と異なり子実下層が暗褐色