2023年9月28日 (仮訳)Lecanora polytropaに生じたArthonia epipolytropaとArthonia subclemensの2新種、および当該普通種に生じることが知られている微小菌類の検索表 Hafellner, J. & Grube, M. 2023. Arthonia epipolytropa and Arthonia subclemens, two new lichenicolous species on Lecanora polytropa, with a key to the microfungi known on this common species. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/arthonia-epipolytropa-and-arthonia-subclemens-two-new-lichenicolous-species-on-lecanora-polytropa-with-a-key-to-the-microfungi-known-on-this-common-species/5F8AF4DF39B5C17E3D2FC6C8CB02FCD7 [Accessed September 28, 2023] 【R3-11013】2023/9/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Lecanora polytropaを宿主とする地衣生菌の2新種、Arthonia epipolytropaおよびA. subclemensを記載した。 前者はヨーロッパとアメリカの多くの場所、後者はアルプスや南欧の僅かな場所でのみ見出され、形態や病原性が互いに異なっていた。 本宿主に見出される微小菌類の検索表を掲載した。 Austria, Kärnten (= Carinthia), Ostalpen, Zentralalpen, Saualpe W von Wolfsberg, sanfte SE-exponierte Hänge zwischen Ladinger Spitz und Speikkogel, NE unterhalb der Wolfsberger Hütte (新種) Arthonia epipolytropa Hafellner & Grube 語源…Lecanora polytropaの上の 【よく似た種との区別】 Arthonia sherparum 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりLecanora polytropaではなくL. sherparumなどを宿主とする 本種と異なり子器が顕著な凸形 本種と異なり子実下層が暗褐色 Arthonia subclemens ヨーロッパに分布する 同じLecanora polytropaを宿主とする 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり子器が凝集するのではなく散在する 本種と異なり子器が固着するのではなく埋生する 本種と異なり子実下層が暗色ではなく淡色~帯褐色 本種より子嚢胞子が長い 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁がやや中位ではなく下端に近い位置である Arthonia varians 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 宿主の子器に生じる 本種と異なりLecanora polytropaではなくL. rupicolaなどを宿主とする 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3 Arthonia subfuscicola 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりほとんどの場合宿主の地衣体に生じる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3 Italy, Trentino-Alto Adige, South Tyrol (Südtirol), Eastern Alps, Ötztal Alps, Val Venosta (Vinschgau), mountains NE above the village Silandro (Schlanders), ridge NNE above of Schönputz (新種) Arthonia subclemens Hafellner, Grube & Muggia 語源…Arthonia clemens類似の 【よく似た種との区別】 Arthonia epipolytropa ヨーロッパに分布する 同じLecanora polytropaを宿主とする 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり子器が散在するのではなく凝集する 本種と異なり子器が埋生するのではなく固着する 本種と異なり子実下層が淡色~帯褐色ではなく暗色 本種より子嚢胞子が短い 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁が下端に近い位置ではなくやや中位である Arthonia clemens 地衣生菌である 本種と異なりLecanora polytropaではなくOmphalodina属地衣を宿主とする Arthonia protoparmeliopseos 地衣生菌である 本種と異なりLecanora polytropaではなくProtoparmeliopsis murolisを宿主とする 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が2-3 Arthonia sherparum 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりLecanora polytropaではなくL. sherparumなどを宿主とする 本種と異なり子器が顕著な凸形 本種と異なり子実下層が暗褐色 Arthonia subfuscicola 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりほとんどの場合宿主の地衣体に生じる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3